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動脈硬化プラークに対する遺伝子レベルからの新規アプローチ

大阪大学心臓血管外科 山名史男,三木健嗣

脈硬化性疾患(心筋梗塞,脳梗塞,大動脈瘤)は治療技術の進歩が著しい現在においても全世界的に死亡原因の上位を占めている.動脈硬化は血管内膜へのlow-density lipoprotein(LDL)の蓄積とマクロファージによる慢性炎症により惹起される.またマクロファージはLDL取り込みにより泡沫マクロファージ(FM)に変化することが知られ,動脈硬化プラーク内の特徴的細胞である.FM内LDL過剰蓄積は細胞死を誘導しnecrotic lipid core(不安定プラーク)を形成する.動脈硬化進展はnecrotic lipid core増加と線維性プラーク減少を特徴とし,プラーク不安定化に伴う心血管疾患の発症を助長する.

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DOI:10.18958/7657-00004-0001846-00

2025年2月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2025年2月号 Vol.43 No.3
特集1:免疫老化を探る 獲得免疫の衰えと暴走を理解し機能再生へ/特集2:分子糊 革新の創薬モダリティ

濵﨑洋子,田中 実/編
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