実験医学月刊 連載一覧

つながる、産と学の手


創薬はアベノミクスの1つの重点科目でもあり,そのグローバルな展開が国をあげて期待されています.一方,新しい薬の開発におけるブレイクスルーが世界的にみてもなかなか生まれない現状に,産学連携によるオープンイノベーションのさまざまな新しい形態,方向性の模索が,官からの働きかけも交えて進められています.

こういった新しい流れの中では,今までと異なった視点,態度,能力,体制がアカデミアに求められるのでしょうか.またそのニーズにかなう人材を育てるため,これからのアカデミアはどのような体制を構築していけばいいのでしょうか.このような観点から本連載は,産学連携の現状と将来について,国内外の状況や産官学それぞれの立場をふまえ,新しい形態,構想などについてリレー形式で話題をもちより,読者と共有いただくことを狙いとします.本連載が,明日の新薬開発を志す研究者の皆さまにとって,何らかの発想のヒントとなりましたら幸いです. (編集部)


  • 米国からの視点 日米の比較:今後のより豊かな産学協働研究にむけてYukiko Y. Lema,澤 明
  • 新たな連携③ 大阪大学IFReCがめざす,基礎研究段階からの新しい産学連携審良靜男
  • 新たな連携② 特定の疾患を標的としたNPOによる取り組み櫻井 武
  • 新たな連携① オープンイノベーションプラットフォーム:LINK-Jによる新たなライフサイエンス産業の創造岡野栄之
  • 産学連携をより進めるための「透明性の確保」 田中徳雄
  • 「官」の視点 オールジャパンでの医薬品研究開発を加速する,AMEDの産学連携の新しい取り組み国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
  • 「学」の視点 アカデミアでの創薬シーズと人材のインキュベーション—京都大学の取り組みを例に早乙女周子,寺西 豊,成宮 周
  • 「産」の視点 創薬課題克服のための産学連携における企業からの期待梶井 靖
  • 「学」の視点 2015年度で終了したTKプロジェクトをふまえての今後の産学連携へのアカデミアからの意見櫻井 武
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