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Q22. タンパク質のスポットが点にならず縦方向に線状になるのですが…
- A.二次元目の泳動時間・電圧などの条件を見直そう
- 二次元目のSDS-PAGEの条件が不適切だと,きれいに泳動できない.特に,二次元目の泳動は時間をかけてゆっくり行う方がきれいな像が得られる.
- A.アプライタンパク質量を減らそう
- アプライしすぎると,二次元目のSDS-PAGEでの泳動もテーリングする.実験の目的に合わせてアプライ量を変える.
- A.一次元目の等電点電気泳動のストリップゲルが,二次元目のSDS-PAGEゲルと密着していない可能性があるので,アガロースゲルで固めるか,上からコーム様のもので押さえよう
- 一次元目のゲル中のタンパク質が二次元目のゲルにスムーズに移行しないため泳動がブロードになることがある.
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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