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Q1. ちゃんと転写されているかどうか不安です…
- A.メンブレンをその後のアプリケーションに影響がないような方法でタンパク質染色してみよう
- メンブレン上のタンパク質を直接CBB等で染めてみると確認できる.その後,抗体反応などを行う場合はCBB色素をラピッドCBB脱染色キット(ナカライテスク社)などで完全に脱色する(Q12参照)
- A.プレステインドマーカー(色素付き分子量マーカー)を使ってみよう
- マーカーが転写されていれば,その他の見えないタンパク質も転写されている可能性が高い.分子量による転写の程度の差も確認できる.ただし,メンブレン全体の転写効率までは確認できない.
- A.蒸留水などにタンパク質転写面を上にして浮かせて,蛍光灯の光で確認してみよう
- タンパク質が転写されていない場所と転写された場所では,光の反射が異なるため,肉眼でも確認できることがある.
- A.転写後のゲルにタンパク質が残っていないか染色して確認してみよう
- 転写がうまくいけば,ゲルに残存するタンパク質は半分から1/4程度になる.また残存するタンパク質が場所によって偏っていないかどうか確認することによって.転写ムラをある程度確認できる
転写の概要ウエスタンブロッティングのQ&A一覧へQ2 転写できない
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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