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Q3. 転写ムラがあるようです…
- A.セミドライ法で転写ムラがある場合は,タンク法に変えてみよう
- 転写に必要な時間やバッファー量などはタンク法の方が多いが,一般的にはセミドライ法よりも均一な転写が可能である.
- A.転写板が反っていないか確認しよう
- 特にセミドライ法に用いる転写板は,くり返し使用していると反ってくることがある.そうなると場所によってはうまく通電せず,転写ムラが発生することがある.反りが弱い場合は上からカタログなどを置いて重しにすることで改善可能であるが,反りが強い場合は転写板のメーカーに修理依頼に出す.
- A.ゲルとメンブレンの間に泡を噛まないように密着させよう
- 泡が入ると,その場所は電気が流れないので転写されない.ローラーなどで密着させることもある.
- A.転写装置を新しく変えてみよう
- 近年発売されている専用の転写装置は,転写時間の短縮だけでなく,転写効率も格段に優れており,転写ムラが大きな問題となる定量的な解析などにはオススメできる.
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
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