●米国生まれの「院内急変対応チーム」という概念 海外における検証では,院内心肺停止症例の死亡率は 91 %と高く,これらの事例の3分の2は心肺停止の6~8時間以内に何らかのバイタルサインの異常が捉えられていることが明らかになりました.この事実から,心肺停止状態に陥ってから治療するよりも,その前のバイタルサインの異常を捉えて治療を開始してしまおうという発想で院内急変対応チームという概念が生まれ,「バイタルサインに異常がある患者の主治医が多忙である場合,もしくは連絡がつかない場合,看護師は院内急変対応チームを呼ぶことができる」という流れが形成されつつあります. このようなシステムが日本に浸透するためには, (1)「主治医が迅速に対応できないときや急変対応に不慣れな場合は,患者がある一定の変化をききたしたら院内急変対応チームをコールしてもよい」という文化が認められること (2)院内急変対応チームの初期対応のクオリティーが高く,標準化されたものであること の2点が大切ですが,本特集は特に2点目の院内急変対応チームの質向上を意図して,前述のような病態への対応について 2010年に発表された「心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2010」の内容も反映して第一線で活躍されている先生方に解説をお願いいたしました.
海外における検証では,院内心肺停止症例の死亡率は 91 %と高く,これらの事例の3分の2は心肺停止の6~8時間以内に何らかのバイタルサインの異常が捉えられていることが明らかになりました.この事実から,心肺停止状態に陥ってから治療するよりも,その前のバイタルサインの異常を捉えて治療を開始してしまおうという発想で院内急変対応チームという概念が生まれ,「バイタルサインに異常がある患者の主治医が多忙である場合,もしくは連絡がつかない場合,看護師は院内急変対応チームを呼ぶことができる」という流れが形成されつつあります.
このようなシステムが日本に浸透するためには,
(1)「主治医が迅速に対応できないときや急変対応に不慣れな場合は,患者がある一定の変化をききたしたら院内急変対応チームをコールしてもよい」という文化が認められること
(2)院内急変対応チームの初期対応のクオリティーが高く,標準化されたものであること
の2点が大切ですが,本特集は特に2点目の院内急変対応チームの質向上を意図して,前述のような病態への対応について 2010年に発表された「心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2010」の内容も反映して第一線で活躍されている先生方に解説をお願いいたしました.
心停止への対応から,ショックや胸痛,呼吸困難など,心停止前の各急変症状への具体的な対処方法を解説.患者急変で呼ばれたとき,慌てず的確に対応するためのポイントが満載!研修スタートにオススメ!
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