かぜは医師が最も多く診る疾患の1つです．当然すべての内科医が，いや，すべての医師が適切な診療を求められる疾患といえるかと思います．しかし，読者の皆さんの医学生時代を思い出してみてください．かぜについて教わった覚えはありますか？ かぜは非常にありふれた症候であるにもかかわらず，医学部でかぜについて系統的に学ぶ機会はほとんどなく，医師になってからなんとなく自己流のやり方や先輩に教わったやり方ですませてしまっているというのが実情ではないでしょうか？ （中略） 私が考えるに，かぜ診療にとって重要なポイントは5つあります．それは，以下の通りです． ① かぜの診断を自信をもってできること ② かぜのように見える，重症化しうる疾患を除外できること ③ かぜに似た疾患を分類し整理できること ④ 特殊な患者層（小児・高齢者・妊婦など）におけるかぜ診療で注意すべきポイントを理解していること ⑤ 抗菌薬が必要な病態を適切に見極めること 本特集を熟読していただければ，これら5つの「最低限これだけ知っていたらなんとかかぜ診療ができるようになるポイント」をご理解いただけるようになるのではないかと思っています．かぜ診療は決して簡単ではありません．この特集を読むだけで明日から「かぜ診療はバッチリ☆」というわけにはなかなかいかないと思います．しかし，本特集の内容を理解したうえで日々の診療を積み重ねていくことで，適切なかぜ診療に一歩一歩近づけるのだと思います．
かぜは医師が最も多く診る疾患の1つです．当然すべての内科医が，いや，すべての医師が適切な診療を求められる疾患といえるかと思います．しかし，読者の皆さんの医学生時代を思い出してみてください．かぜについて教わった覚えはありますか？ かぜは非常にありふれた症候であるにもかかわらず，医学部でかぜについて系統的に学ぶ機会はほとんどなく，医師になってからなんとなく自己流のやり方や先輩に教わったやり方ですませてしまっているというのが実情ではないでしょうか？
（中略）
私が考えるに，かぜ診療にとって重要なポイントは5つあります．それは，以下の通りです．
本特集を熟読していただければ，これら5つの「最低限これだけ知っていたらなんとかかぜ診療ができるようになるポイント」をご理解いただけるようになるのではないかと思っています．かぜ診療は決して簡単ではありません．この特集を読むだけで明日から「かぜ診療はバッチリ☆」というわけにはなかなかいかないと思います．しかし，本特集の内容を理解したうえで日々の診療を積み重ねていくことで，適切なかぜ診療に一歩一歩近づけるのだと思います．
かぜ診療の「なんとなく」を解決！基本的なかぜの診察方法や，一見かぜのように見える重症疾患との鑑別，薬の使い方のポイントなどを実践的に解説します．患者さん・ご家族からの質問に対する説明の仕方も充実！
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