小児の特徴は,常に発育(成長,発達)していることである.成長は身体の量的な増大のことで, 発達とは機能的な成熟を意味する.発育期は,新生児期(出生後の4週間), 乳児期(出生より1年),幼児期(小学校入学まで),学童期(児童期:小学校在学期間),思春期(中学生から青年になるまで,あるいは身長の伸びが止まるまで)に区分される3). 小児医療の本来の目標は個々の小児の成長と発達を最適化することである.小児リウマチ性疾患の経過において,遷延する炎症や副腎皮質ステロイドの長期に及ぶ高用量投与は成長を阻害するリスク要因となる.JIAにおける関節炎症や若年性皮膚筋炎における筋障害は運動発達に影響を及ぼしうる.また,慢性的な疾患の経過や通院・入院によって,年齢相応の社会的・情緒的・道徳的発達が得られず,対人関係,学校社会生活,医療の場でのコミュニケーションに支障をきたすこともある.… 続きを読む
小児の特徴は,常に発育(成長,発達)していることである.成長は身体の量的な増大のことで, 発達とは機能的な成熟を意味する.発育期は,新生児期(出生後の4週間), 乳児期(出生より1年),幼児期(小学校入学まで),学童期(児童期:小学校在学期間),思春期(中学生から青年になるまで,あるいは身長の伸びが止まるまで)に区分される3).
小児医療の本来の目標は個々の小児の成長と発達を最適化することである.小児リウマチ性疾患の経過において,遷延する炎症や副腎皮質ステロイドの長期に及ぶ高用量投与は成長を阻害するリスク要因となる.JIAにおける関節炎症や若年性皮膚筋炎における筋障害は運動発達に影響を及ぼしうる.また,慢性的な疾患の経過や通院・入院によって,年齢相応の社会的・情緒的・道徳的発達が得られず,対人関係,学校社会生活,医療の場でのコミュニケーションに支障をきたすこともある.…
小児期に発症した若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデス,若年性皮膚筋炎・若年性特発性炎症性筋疾患,シェーグレン症候群の4疾患について,成人診療科への移行を成功させるための要点をCQ形式で簡潔に解説
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