実験医学 1994年2月号 Vol.12 No.3

遺伝子治療−最近の展開

  • 島田 隆/企画
  • 1994年01月20日発行
  • B5判
  • 104ページ
  • ISBN 978-4-8970-6701-8
  • 1,650(本体1,500円+税)
  • 在庫:なし
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遺伝子治療は1989年,米国で開始され,難病に対する画期的な治療法として期待されていますが,現段階ではまだ技術面,倫理面において解決すべき問題が数多く残されています.しかし,わが国でも遺伝子治療実施に向けての環境整備が進められており,遠くない日に実施されるようになると思われます.今月は,遺伝子導入技術の開発状況に焦点を当て,日本医科大学の島田隆先生に企画をお願いしました.

目次

特集

遺伝子治療−最近の展開
企画/島田 隆
<序にかえて>:遺伝子治療−最近の進歩【島田 隆】
レト口ウイルスベクターによる遺伝子治療【小谷 均/Gerald J. McGarrity】
アデノウイルスベクターと遺伝子治療【鐘ヶ江裕美/徳田千賀志/斎藤 泉】
adeno-associated virus(AAV)ベクターによる遺伝子治療の可能性【平井幸彦/島田 隆】
膜融合リポソームを使った細胞への高能率遺伝子導入【中西真人/芦原賢一/千田隆夫/近藤 亨/真弓忠範】
骨髄幹細胞への遺伝子導入による遺伝病の遺伝子治療【大橋十也】
サイトカイン遺伝子を使った癌の遺伝子治療【花田賢一/濱田洋文】
米国における遺伝子治療の現状【石井弘之】

トピックス

CURRENT TOPICS
CD45欠損マウスにおけるリンパ球の分化・機能異常【岸原健二】
転写と修復−最近のDNA修復研究の話題から【朝比奈 宏】
TRK遺伝子ファミリーと神経芽細胞腫【中川原 章】

連載

クローズアップ実験法
多重標識細胞を用いた顕微蛍光測光法−細胞周期に関連する物質量の定量【田中省二】
注目されるシグナル伝達因子<細胞質因子ハイライト>
Syk【稲津哲也/山村博平】
FAK【関根知世子/八木田秀雄】
CN(カルシニューリン)【高橋信弘】
続・大いなる仮説
全蛋白に共通する同種親和性原理と親和性漸増の法則−蛋白が利用するテトラペプチドは100,000種らしい【大野 乾】
ラボレポート
メンフィスの思い出<St. Jude Children's Research Hospital>【松七五三仁】

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  • 【本書名】実験医学:遺伝子治療−最近の展開
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