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編著/香坂 俊,イラスト/龍華朱音
■定価3,850円(本体3,500円+税) ■A5判 ■288頁 ■丸善出版
読み | 項目 | サブ項目 | 掲載ページ |
---|---|---|---|
10ねん | 「10 年リスクが 20 %」と計算された人が「タバコをやめるだけで 9 %になる」となれば,がぜん禁煙する気も出てこようというもの | 137 | |
30% | 約30%の人が生涯を通じて一度は失神を経験します | 185 | |
75さい | 75 歳を過ぎると 5 人に 1 人が AF になる | 9 | |
AF | AF | AF は絶対的に不整なので,脈をとって脈拍のリズムに規則性が全くなければ,ほぼ AF | 4 |
脈をとる過程を飛ばしてしまうと定期的に痛い目に合うことになりますので(大動脈解離を見逃すとか,AF に気づかず脳梗塞が起きるとか) | 5 | ||
クジラは常に AF の状態 | 9 | ||
高齢者の AF 例では必ず洞不全の合併を頭の片隅において治療に当たる必要があります | 12 | ||
AF を放っておく | 14 | ||
AF のままだとハイリスク症例では年間 5 %くらいのケースで脳梗塞が起こってくる | 15 | ||
AF は基本的に抗凝固療法を行い,CHADS が 0 点(あるいは CHA2DS2-VASc が 0 点)のケースであれば何もしないことが許される | 18 | ||
循環器内科医だけで AF に対応していくという時代は終わろうとしています | 21 | ||
心房細動がほかの疾患に合併している場合の抗凝固療法 | 22 | ||
AFいがい | AF以外の心房を起源とする速い不整脈は,上室性頻脈(supraventricular tachycardia;SVT) | 6 | |
βしゃだ | β遮断薬 | β遮断薬は単純に心拍数を落とすクスリではなく,れっきとしたII 群の抗不整脈薬 | 41 |
β遮断薬のもつ絶大な心血管イベントの抑制効果が見逃せない | 140 | ||
「何でも β 」というところは少し見直されており | 140 | ||
心不全慢性期においてβ遮断薬の地位はゆるぎない | 141 | ||
BNP | BNP はトロポニンに非ず | 153 | |
Brugada | Brugada一家 | 38 | |
CCB | CCB | CCB は陰性変時作用と陰性変力作用が強く,かつ β のような心臓に対する臓器保護作用も期待できないために,「あえて用いる理由がない」 | 142 |
脳保護という観点からは CCB に有利な結果がいくつか出ている | 142 | ||
CI | CI が 2.2 を切っていれば後負荷軽減(硝酸薬など) | 83 | |
CI 2.2 とPAWP 18 という数値は覚えておきましょう | 83 | ||
Compass | Compass Ml | 69 | |
CRT | CRT[cardiac resynchronization therapy,心臓再同期療法] | 57 | |
DAPT | DAPTとはどういうことなのか | 124 | |
DCM | DCMで具体的な心不全症状をともなうくらいまで悪化すると,心室性不整脈はほぼ必発で,非持続性 VT は約半数に合併する | 36 | |
Door | 「Door to Balloon Time」と規定して,90 分以内とする | 64 | |
Dダイマ | Dダイマーが正常ならば PTE はほぼ否定 | 229 | |
EF | EFだけで突然死を予測するのは雌しい | 56 | |
EVT | EVTの対象疾患は下肢閉塞性動脈硬化症(最近は末梢動脈疾患[peripheral arterial disease;PAD]と呼ばれます) | 128 | |
FFR | FFRが0.75〜0.80 以上あれば(狭窄があっても) PCI をせずとも予後は良好 | 105 | |
Fire | Fire and Forget | 73 | |
healthy | healthy to healthy(血管の健常部から健常部まで)を目指して留置する | 121 | |
HFpEF | HFpEF | 左室収縮能が保たれている心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF) | 163 |
HFpEF の病因のカギは,収縮機能ではなく左室の拡張機能(掃除機のように肺静脈から血液を吸い込んでくる力)の障害にある | 163 | ||
SGLT2 阻害薬が HFpEF におけるキードラッグになっていく | 163 | ||
HIT | HITは一度診れば忘れない | 123 | |
ICD | ICD | ICD で困ること | 44 |
ICD 作動への恐怖による過剰な交感神経亢進 | 46 | ||
ICD の間接的な催不整脈作用 | 46 | ||
10 個くらいの ICD を植え込むことで 1 人の命を救えます | 56 | ||
ICDの適応にはいろいろと問題点 | 56 | ||
IE | IEの発症率は,10 万人あたり年間 3 〜 7 症例であり,じつは肺血栓塞栓症や大動脈解離と同程度です | 203 | |
IEの約 1/3 がカテーテルやデバイスがらみ | 204 | ||
IE | IE | だらだらと続く発熱や易疲労感などから IE が「頭をよぎった」ら | 205 |
IE は致死率の高い重篤な疾患でありながら,全身状態も悪くなく,患者は歩いて外来に来ることもよくあります | 205 | ||
IE の疑いが少しでも残っているのなら,経食道エコー | 212 | ||
IE のじつに 40 %のケースで塞栓症を合併する | 214 | ||
IE の病因微生物の第1位(約 40 %) | 216 | ||
腸球菌による IE は稀ですが,抗菌薬の耐性が強いので意外に強敵 | 216 | ||
IE の15 〜 30 %の症例では血液培養が陰性 | 217 | ||
IE の手術治療は存外身近にある | 218 | ||
IVUS | IVUSマーキング | 108 | |
MAT | MATは「心房の中の3カ所以上の focus から電気信号が出ているような(つまり3種類以上の P 波がある)頻拍症 | 6 | |
NOAC | NOACのどれを選ぶかというのは枝葉の問題 | 18 | |
Nohria | NohriaとStevensonの師弟コンビ | 76 | |
oculo | oculo-stenotic reflex;眼-狭窄反射 | 104 | |
PAWP | PAWP(肺動脈楔入圧)が 18 を超えていればうっ血をきたしていると考えて利尿薬を追加するのが常套手段 | 83 | |
PAかて | PAカテの挿入方法 | 82 | |
PAカテの挿入方法と圧波形 | 83 | ||
PCI | PCIのテクニックを駆使しても意昧がないのではないかという議論 | 116 | |
POBA | POBA | POBAをした日は術後の急変が心配で眠れないので,病院に泊まり込んでいた | 117 |
POBAを越えることができたのはステントだけ | 117 | ||
PTE | PTE | PTE では放散痛はあまり認められません | 225 |
頚静脈怒張や心音のⅡp 音充進,三尖弁逆流音の聴取などが重症 PTE による右心不全を示唆 | 225 | ||
原因不明の初回失神で入院した人を調べてみると, 17 %もの人が PTE であった | 226 | ||
複合的なプロセスで PTE は進むので,最初の数時間安定していても油断はできません | 227 | ||
QT | QTがR-R 間隔の半分を越えていたら怪しい | 37 | |
SDM | SDMは時間はかかりますがそのぶん患者さんと「一緒に歩んでいる」という感覚は強く持てます | 21 | |
Streptococcus | Streptococcus bovis が原因菌として同定されるときは,消化管(特に大腸)に悪性腫瘍の合併例が多く | 216 | |
TAVI | TAVI | TAVI もこの例外ではなく,導入当初より過剰適応を抑えようとする風潮 | 172 |
TAVIは循環器内科の医療をより倫理的に考えさせるきっかけになっている | 173 | ||
the lower | the lower, the better | 144 | |
Torsade | Torsades de Pointes の波形がどういうものか(R on T で起こる不整脈がコレです) | 37 | |
VFあるいは | VFあるいは脈の触れないVT | 27 | |
VFやVT | VFやVTなどの致死性心室性不整脈の患者さんは,冠動脈疾患の除外は必ず行う | 31 | |
Vl-2ゆうどう | Vl-2誘導で右脚ブロック様の coved (上に凸)型 ST 上昇 | 38 | |
VTにだい | VTに代表される QRS 幅の広い頻拍は Wide QRS 頻拍 | 29 | |
Warm | Warm かつ Dry でないものは異常 | 76 | |
WPW | WPW症候群にAFが合併したようなケース | 11 | |
アジアじ | アジア人に多い遺伝子多型(SNP)がスタチンによる筋障害に関与 | 146 | |
あすぴり | アスピリン | アスピリン:200 mg 口腔内崩壊(噛んで砕く) | 70 |
アスピリンを速やかに投与するだけで ACS 後の死亡率を 20 %下げることができる | 70 | ||
アスピリンとクロピドグレルに関しまして貴科的御高診のほどお願いいたします(意訳:できれば休薬させろ) | 127 | ||
アスピリンの絶大なる二次予防効果 | 138 | ||
アスピリンのジレンマ? | 139 | ||
あみおだ | アミオダロン | アミオダロンは血管炎や漏出による皮膚壊死を引き起こしやすいので,持続静注を行う際は中心静脈のルートが望ましい | 31 |
アミオダロン独特の副作用 | 42 | ||
あらたな | 新たな収縮期雑音 | 74 | |
あんぎお | アンギオ | アンギオは往々にして狭窄を過剰評価します | 104 |
アンギオをやっているそばから次から次へと煙のように血栓が湧いてきてしまう | 123 | ||
あんてい | 安定→焦らない(自分の脈をとって落ち落くこと) | 29 | |
いしこっ | 医師国家試験にもよく出題される(偽性 VT として有名) | 11 | |
いそいで | 急いで心筋梗塞の直後に入れても,予後を変えることはありません(慌てる乞食はもらいが少ない) | 57 | |
いっかせ | 一過性の菌血症は歯磨きやフロッジングでも起こります | 205 | |
いわゆる | いわゆる Kussmaul (クスマウル)徴候です.収縮性心膜炎はこの身体所見を確認したあとで,画像検査 | 243 | |
うしつこ | 右室梗塞という特別な病態がありますが,これは究極の右心不全で,しばしば Cold and Dry の兆候をとります | 77 | |
うしつへ | 右室への流入障害は頚静脈で診ます | 241 | |
うちゅう | 字宙飛行士は地球に戻ってくると重度のこの失神を起こす | 194 | |
うつくし | 美しくなくても機能的であればいい(MitraClip) | 174 | |
うまにけ | 馬に蹴られたようだ | 44 | |
うんどう | 「運動中に卒倒した」「臥位でテレビを見ていたら意識がなくなった」といった状況は,心原性失神を疑う根拠 | 189 | |
運動中に失神,その場所は毎回プールやジムではないか? | 191 | ||
おすとき | 押すときはバルーンに空気を入れたまま,引くときは空気を抜く | 82 | |
かいにゅ | 介入によって起こった副次的な事象をしっかり心に刻む | 182 | |
がいのす | 害の少ない抗不整脈薬 | 40 | |
かくちょ | 拡張されたバルーンがクビレ(indentation)なく広がっているかどうか | 120 | |
かしのけ | 下肢の血管内治療(EVT) | 128 | |
かてこら | カテコラミンはあくまでも必要悪 | 164 | |
かてにね | カテに熱中しているときには,往々にして ACT チェックをおろそかにしてしまいがち | 124 | |
がらけー | ガラケーならぬ,ガラCa(カー)よねー | 147 | |
かんけつ | (間欠性跛行と呼ばれる状態) Rutherford 分類では1〜3 | 128 | |
かんじゃ | 患者さんの状態は安定しているか? | 28 | |
かんせん | 感染症の専門医が着任したところ,IE の症例数がいきなり増えた | 204 | |
かんどう | 冠動脈疾患があるなら β 遮断薬は「絶対適応」です | 41 | |
冠動脈支配領域に一致しない ST-T 変化 | 253 | ||
きいせい | 奇異性塞栓症 | 奇異性塞栓症を起こす右左シャントで有名なものに卵円孔開存(patent foramen ovale;PFO)があります | 228 |
若年者の原因不明の脳梗塞の約 40 %がこの奇異性塞栓症 | |||
きかいて | 「機械的補助循環を導入してでも救命する」という気概 | 255 | |
きけんな | 危険な病変シリーズ | 122 | |
きみゃく | 「奇脈の見られない」心タンポナーデ | 251 | |
奇脈は「吸気時に収縮期血圧が 10 mmHg 以上落ちること」と定義されますが,心嚢ドレナージを必要とする症例は,だいたい 20 mmHg 以上落ちています | 249 | ||
きゅうせ | 急性 PTE のリスクレベルと治療アプローチ | 235 | |
急性心原性肺水腫の呼吸管理を成功させる秘訣は非侵襲換気 | 158 | ||
急性心筋炎 | よくわからない臨床像で,どんどん心臓の機能が失われていく場合には,急性心筋炎を考える | 240 | |
急性心筋梗塞で入院した症例で合併症を見逃さないために注意すべき身体所見 | 73 | ||
急性心筋梗塞で入院した症例を毎日聴診すると,数日後から前収縮期,収縮期,拡張期に心膜摩擦音を聴取することがあります | 77 | ||
急性心不全はほとんどのケースで心臓の絶対的なアウトプットが不足しているのではなく,fluid distribution(体液分布)の不均衡が問題となっており | 164 | ||
急性大動脈解離が絡んでいる場合 | 急性大動脈解離が絡んでいる場合これは要注意です(ACS 症例の中に必ず数パーセントの確率で入ってきます) | 66 | |
きょうし | 「狭心症で治療した人が心筋梗塞になって帰ってくる!」と大事件 | 125 | |
狭心症らしい問診 | 63 | ||
きょけつ | 虚血,非虚血を問わず,すべての EF 35 %以下の心不全 | 虚血,非虚血を問わず,すべての EF 35 %以下の心不全には ICD が有効 | 56 |
虚血が心不全の原因ならば,虚血を解除する方向で考えねばなりません | 158 | ||
きらわれ | 嫌われてしまっている薬 | 140 | |
きりつせ | 起立性低血圧による失神 | 191 | |
けいしょ | 経食道エコーをためらわない | 208 | |
けいたい | 携帯電話は大丈夫です | 45 | |
けっかん | 血管拡張をメインとした心不全治療 | 160 | |
血管拡張薬で血圧を調節し,補助的に利尿薬投与を行うという考え方 | 164 | ||
血管現象:(詰まった! Janeway 発疹はここ) | 210 | ||
けっしょ | 血小板減少とともに,ありとあらゆる血管で血栓を生じ(本来のヘパリンとは逆の作用) | 123 | |
げんいん | 原因不明の心電図変化や刺激伝導障害を見たら,急性心筋炎の可能性を必ず考えてください | 256 | |
けんこう | 健康診断などで無症状の患者さんで見つかった Brugada 型心電図変化や QT 間隔延長 | 39 | |
健康な人をさらに健康にできる! | 146 | ||
こうあつ | 「降圧に勝る臓器保護なし」という大原則 | 145 | |
こうぎょ | 抗凝固療法はキメ細かく,HIT に気をつけながら | 237 | |
こうけっ | 抗血小板薬の首領(ドン) | 70 | |
高脂血症治療をスタチン抜きに語るなかれ! | 146 | ||
こうじょ | 甲状腺機能亢進や肺塞栓などは忘れやすいので気をつけましょう | 153 | |
こうそに | 酵素に限らずさまざまな高分子が使われているため,バイオマーカーと呼びます | 69 | |
こうつう | 交通事故の死亡件数と同頻度 | 203 | |
こうてん | 後天性の QT 間隔延長の原因 | 38 | |
こうふか | 後負荷の増大(圧負荷)がメインになっている afterload mismatch | 159 | |
「後負荷(血圧)の増大による血流の分布」が問題となっているケースのほうが多い | 160 | ||
こくみん | 国民の平均として,収縮期血圧水準を 2 mmHg 低下させると脳卒中罹患率は約 6 %,虚血性心疾患罹患率は約 5 %減少する | 144 | |
このそう | この僧帽弁閉鎖不全は左室拡大によるものか,心房細動による左房拡大によるものか,または他の機序による接合不全と考えるべきか? | 180 | |
さいあざ | サイアザイドは安価なうえに効果十分! | 143 | |
さしつな | 左室内の機械受容器(c-fiber)は「これは高血圧の状態だ! 血圧・心拍数を下げよう!」と誤った情報を脳に流します | 193 | |
ざつおん | 雑音の大きさと重症度は比例しない | 75 | |
さんじげ | 三次元エコーの時代の循環器内科医のマナー | 176 | |
しけつを | 止血を優先するあまりに過度の圧迫を行うなどすると,その痛みにより迷走神経反射が誘発される | 99 | |
じこめん | 自己免疫現象:(Osler 結節,Roth 斑はここ) | 210 | |
じぞくせ | 持続型VT(30 秒以上)あるいは多型性 VT は VF に移行しやすい | 34 | |
じっさい | 実際それで喧嘩になったケースです | 151 | |
しっしん | 失神 | 失神の既往や突然死の家族歴 | 39 |
失神は内科側のアートである | 188 | ||
失神したときの行動から,診断にたどり着く | 189 | ||
心原性失神のほとんどは不整脈による | 195 | ||
入院してもらうべき失神 | 196 | ||
じゃあわ | 「じゃあワソラン・ワンショットで」と気楽にやっていると,いつか痛い目にあう | 142 | |
しゅうし | 収縮性心膜炎 | 見かけ上,左室の収縮が悪くないのに,頑固な下腿浮腫や肝腫大といった治療抵抗性の「右心不全」症状が見られるときは,収縮性心膜炎を疑ってください. | 240 |
収縮性必膜炎と拘束型心筋症の鑑別は専門医への登竜門 | 244 | ||
じゅんか | 循環器の方は全身で 3 本の血管しか興味ないのですね | 103 | |
循環動態維持の誤作動が神経調節性失神の病態です | 194 | ||
しんきん | 心筋酸素消費量の規定因子は心拍数および血圧をかけたものですが, β 遮断薬はその両方を下げる | 72 | |
心筋炎の診断基準を示します.【極論】にふさわしくない冗長な内容 | 252 | ||
心筋組織に多数好酸球を認める好酸球性心筋炎に対しては免疫抑制剤の効果が期待できる | 254 | ||
しんけい | 神経学的所見が出現しているともう大変です(いろいろと) | 100 | |
神経調節性失神 | 神経調節性失神では意識が戻ったあとでも,疲労や悪心,傾眠傾向などの症状が数分から数十分程度ダラダラと遷延する | 190 | |
神経調節性失神 | 神経調節性失神を起こした患者さんには,同様の失神を起こした親族が多い | 190 | |
しんしつ | 心室細動や脈なし心室頻拍が視界に入ったら,何も考えずにまず止める | 28 | |
しんしょ | 心症状に先行して,感冒様症状や消化器症状,また皮疹,関節痛,筋肉痛など | 253 | |
しんせい | 心静止より先に不整脈,特に頻脈系の不整脈が起こっていることがほとんど | 25 | |
しんせん | 心尖部を目指している血管は常に LAD です | 94 | |
しんぞう | 心臓手術後に数年たってから右心カテーテル検査を施行すると,決して低くない頻度で収縮性心膜炎に似た血行動態を呈している | 244 | |
しんはく | 心拍出量(cardiac output:CO)は熱希釈法もしくは Fick 法で算出 | 84 | |
しんふぜ | 心不全 | 心臓が原因で心臓以外の臓器不全を起こしていること | 151 |
心不全のさまざまな兆候を探す様子は,まるで現場に何度も戻る探偵に共通する | 152 | ||
FAILURE は心不全の増悪因子と心得よ! | 153 | ||
心不全の所見を取る(狩る) | 162 | ||
しんふぜ | 心不全ではない | 胸部レントゲンで両側胸水が見られた = 心不全 でもなく | 151 |
BNP が高い = 心不全 でもなく | 151 | ||
左室駆出率(EF)が落ちている = 心不全 でもない | 151 | ||
すいぶん | 水分貯留,afterload の上昇による僧帽弁閉鎖不全増悪 | 177 | |
すいみん | 睡眠呼吸障害(sleep-disordered breathing;SDB) | ACS 患者の半数近くがSDB を有しており,こうした患者が ACS 治療後の観察期間中に心血管イベントを発症する確率は 20 %以上にのぽりました | 133 |
すべての | すべての穿刺部出血は止血の「不手際」だと断言されておりました | 97 | |
せきわけ | 関脇:肺血栓塞栓症 | 222 | |
せんいか | 線維化が進んだ心房 | 9 | |
ぜんくし | 前駆症状の有無によって,失神を分類 | 189 | |
せんしを | 穿刺を任されるようなことになったら | 86 | |
ぜんふか | 前負荷の増大(容量負荷)がメインになっている古典的なうっ血性心不全 | 159 | |
ぞうえい | 造影剤腎症ですが,もともとの GFR が 30 を切るあたりから発症リスクが指数関数的に上がっていきます | 67 | |
そうぼう | 僧帽弁逸脱症(mitral valve prolapse) と過剰診断の歴史 | 169 | |
僧帽弁装置(mitral valve apparatus) などというもっともらしい名前もつけられています | 170 | ||
だいたい | だいたいローソンの店舗数とCTの国内の台数が一緒 | 232 | |
だいどう | 大動脈弁閉鎖不全へのβ遮断薬投与で拡張期延長により閉鎖不全増悪 | 177 | |
たんなる | 単なる心嚢液貯留と心タンポナーデを混同しています | 248 | |
たんぱん | 短パンのように | 114 | |
ちょうき | 「長期臥床から立ち上がった途端」 | 225 | |
ちょくり | 直流除細動:最大エネルギー(二相性: 120〜200 J)1 回 ドン | 28 | |
ちょめい | 著明なQT間隔延長を認めています.大体の感覚をつかんでください | 37 | |
つうじょ | 通常のペースメーカーは右室(通常,心尖部)に挿入されるわけですから,心臓は右室から興奮します.すると心電図の波形は左脚ブロックとなります | 59 | |
てくびの | 手首の関節から 1 〜 2 横指離れたところで最もよく触れる部分を穿刺 | 87 | |
でんしゃ | 電車(カテ)よリもレール(ワイヤー)を先に,あとは止血を意識して | 86 | |
といれで | 「トイレで力んだあとから」 | 225 | |
とうこつ | 橈骨動脈穿刺のランドマーク | 87 | |
とうにょ | 糖尿病だけで脳梗塞,心筋梗塞,閉塞性動脈硬化症のリスクを2〜4 倍上昇させる | 149 | |
糖尿病は欧米で CAD equivalent (冠動脈疾患に匹敵する)ともいわれています | 149 | ||
どうみゃ | 動脈硬化 | 動脈硬化は血管内皮細胞が傷つくことから始まります | 134 |
動脈硬化は血管の線維化,心房細動は心臓の線維化 | 139 | ||
としをと | 年を取るというのは,人体が単純化していく(複雑性を失っていく)こと | 8 | |
とりあえ | 「とりあえずフロモックス®」など | 205 | |
とるそー | Trousseau(トルソー)症候群と呼ばれていましたが,現在は癌関連血栓症(cancer-associated thrombosis;CAT) | 224 | |
とろぽに | トロポニンが上昇していることが「最低条件」 | 69 | |
ながびく | 長引く感冒(熱をともなう)と考えていたら,①突然,脳梗塞を起こした,もしくは②急激な腰背部痛(腎梗塞か椎体炎)が出現した | 214 | |
なぜさん | なぜ三尖なのでしょうか | 179 | |
なぜやら | なぜやらなかったのか,という批判を打ち返せるようになった | 105 | |
なにかか | 何か患者さんがなかなかよくならない | 74 | |
なにがな | 「何がなんでも急いでカテ」のリスク | 67 | |
なにもか | 何も考えていない医者が数値を下げるためだけに使う | 142 | |
なんだか | 何だか長い発熱 | 205 | |
なんとい | 何といっても,研修医が一番長く病院にいる | 27 | |
に、にと | 「ニ,ニトロ…」 | 71 | |
にとろよ | ニトロよりもアスピリンやスタチンを外さない | 69 | |
にほんで | 日本では ACE よりも ARB が用いられることが多い | 140 | |
にんげん | 人間のプラセボ効果というのはかなり強力 | 200 | |
ねじれる | 「ねじれる とんがり」という意昧ですが, QRS 波が基線を中心にねじれるように上下している | 38 | |
はいうっ | 肺うっ血をともなうような場合で肺高血圧をきたし,三尖弁閉鎖不全増悪 | 177 | |
はみがき | 歯磨きをやめるのはナンセンス | 219 | |
ひかくて | 比較的安全に留置が可能で,研修医や若い先生がまず扱うことになるカテ | 82 | |
ひだいが | 肥大型心筋症[hypertrophic cardiomyopathy;HCM] | 36 | |
ひだりしゅ | 左主幹部はお寺のご本尊 | 91 | |
ひっさつ | 必殺の生検 | 254 | |
ひっしゃ | 筆者は帰国当初「調子にのって」欧米に近い量のスタチンを率先して使っていました | 146 | |
ひづめの | 「ひづめの音が聞こえれば普通の馬であることがほとんどであり,シマウマではない」 | 183 | |
ひとあん | 「ひと安心」と思いきや何やら尿量が少ないぞ! | 100 | |
びょうい | 病院にたどり着くことのできた STEMI の方というのは,それだけで厳しい確率を潜り抜けてきたということ | 64 | |
ふあんて | 〈不安定サイン〉 | 28 | |
不安定な Wide QRS 頻拍であればいち早くこの不安定状態から脱却する必要があり,電気的カーディオバージョンにより一発で勝負をつける | 29 | ||
へいそく | 閉塞端が不明な CTO には,病変近位端にほそーい側枝が残っていることが多い | 111 | |
へぱりん | ヘパリンを使って2〜3 日して手や足に紅斑や紫斑が出てきて,「おや血栓症かな?」という経過 | 123 | |
べんまく | 弁膜症の手術の適応 | 178 | |
弁膜症の手術にあたって麻酔による血管拡張が起こって「手術直前の経食道心エコーでは,何だ大した逆流じゃないじゃないか! 」 | 177 | ||
ぼくらの | 僕らのような一般人の戦闘力は 5 くらいです | 81 | |
ほんしょ | 本症の特徴は,心機能が正常でも突然 VF を発症して突然死を起こすことがある | 36 | |
ほんとう | 本当の意味で血液をサラサラに | 233 | |
まいにち | 毎日の診察のときに脈が不整なら,頻繁に不整脈が出現している可能性を予測できる | 77 | |
まずはな | まずは「治らない風邪」を疑う | 205 | |
まだしん | まだ心臓が止まったことはないけれど将来止まりそうな人 | 56 | |
みつけれ | 見つければそれで犯人確定(即断で IE ) | 206 | |
めいそう | 迷走神経反射と思ったら,ふと見た心電図に房室ブロック | 185 | |
めかにず | メカニズムから考えたプロセスで大失敗を示した偉大なる研究 | 182 | |
めざまし | 目覚ましのベル | 191 | |
もうすこ | もう少し general practitioner (一般医)の診察を信頼してもいいのではないか | 157 | |
りすくす | リスクスコアで次の 10 年間のリスクを計算する | 137 | |
りんりて | 倫理的な思考回路の醸成 | 172 | |
わいやー | ワイヤーの先端が何かに当たったら手がすべる程度にもつことが大事 | 90 | |
ワイヤーをBuddhaの手つきで握れ | 91 | ||
わずかな | わずかな雑音を見逃さず,疑った場合はその目でさまざまな体位で心エコーをとり直し | 75 |