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最長寿齧歯類ハダカデバネズミにおける細胞老化の機能解明に向けて

Towards elucidation of the cellular senescence mechanisms in the longest-lived rodent, naked mole-rat
河村佳見,大岩祐基,宮脇慎吾,三浦恭子
Yoshimi Kawamura1)/Yuki Oiwa1)/Shingo Miyawaki2)/Kyoko Miura1):Department of Aging and Longevity Research, Faculty of Life Sciences, Kumamoto University1)/Laboratory of Epigenome Dynamics, Graduate School of Frontier Biosciences, Osaka University2)(熊本大学大学院生命科学研究部老化・健康長寿学講座/大学院先導機構1)/大阪大学生命機能研究科エピゲノムダイナミクス研究室2)
10.18958/6397-00001-0001244-00

近年,次世代シークエンサーやゲノム編集技術の発展により,長寿や疾患耐性をもつように進化してきた生物種から老化・疾患予防のメカニズムを見出そうとする試みがなされている.特に他種より際立って寿命が長い動物種においては,長期間にわたり生体を老化から守るしくみが特異的に発達している可能性がある.本稿では,われわれが研究対象とする最大寿命30年以上の老化・がん化耐性を示す齧歯類ハダカデバネズミの最近の老化研究について紹介する.

ハダカデバネズミ,細胞老化,がん,iPS細胞

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