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活性化ミクログリアの新たなタイプとその活性化誘導のメカニズム

A novel microglia type associated with neurodegenerative diseases and mechanisms underlying the activation
小西博之,木山博資
Hiroyuki Konishi/Hiroshi Kiyama:Department of Functional Anatomy and Neuroscience, Nagoya University Graduate School of Medicine(名古屋大学大学院医学系研究科機能組織学)
10.18958/6331-00001-0001292-00

ミクログリアは神経変性疾患や神経損傷時に活性化し,周囲の細胞にさまざまな影響を与えると考えられているが,その活性化状態や活性化機構に関しては不明な点が多かった.しかし,近年,ミクログリア単離技術と遺伝子発現解析技術の進歩により,各種変性疾患に共通してみられる活性化ミクログリアの遺伝子発現パターンが示された.そのなかで,TREM2/DAP12複合受容体がミクログリア活性化スイッチの一つとして働くことが見出された.また,TREM2/DAP12は末梢神経損傷による中枢でのミクログリア活性化にも重要な役割を果たすことが明らかとなった.

ミクログリア,DAM,MGnD,TREM2,DAP12

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