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型の実践❸:血管腫瘍における三次元管状構造ネットワークの分析①

三浦耕太
10.18958/7495-00027-0001454-00

前回からの経緯
これまでの連載では,細胞レベルでの生物画像解析を扱ってきた.今度はもう少しサイズの大きな,組織レベルでの解析を紹介する.生体の組織に張り巡らされている血管の三次元ネットワークの解析である.脳卒中,心筋梗塞や腫瘍などは虚血を引き起こし,炎症を誘発するとともに血管のネットワークに大規模な変化を引き起こす1).このため,これらの病態を血管のネットワーク構造の変化として分析することもできる2)〜5).こうした構造の変化を定量的に解析するための指標は例えば,血管の密度,分枝の長さや頻度,血管径の平均値などである.今回から3回の連載は,こうした血管ネットワークの構造の特性を示す指標をFijiを使った画像分析によって測定する手法を解説する.さらに,ネットワーク構造の三次元的な可視化も行う(図1).

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