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【スマホで読める実験医学】睡眠覚醒制御のタンパク質リン酸化仮説
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睡眠覚醒制御は,覚醒時に増加し睡眠時に減少する,「眠気」に相当する何らかの活性によって担われていると考えられている.この活性は,覚醒時には睡眠を誘導し,睡眠時には覚醒を抑制する(睡眠を安定化する)ものであろう.近年の解析から,シナプス可塑性制御にかかわる中心的なリン酸化酵素であるCaMKⅡは,そのリン酸化活性が覚醒によって増加すること,さらに覚醒から睡眠への遷移確率を上昇させる活性や,睡眠を安定化する活性を有する可能性が示されている.CaMKⅡをはじめとするタンパク質のリン酸化酵素は,「眠気」すなわち覚醒の履歴を記憶する分子実体であるかもしれない.
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