スマホで読める実験医学
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Cas9活性をファインチューニングし,ゲノム編集の効率や精密性を理論的に最大化する

Rational optimization of efficiency and precision of genome editing through fine tuning of Cas9 activity
Kawamata M, et al:Nat Biomed Eng, 7:672-691, 2023
川又理樹,鈴木 洋,鈴木淳史
Masaki Kawamata1)/Hiroshi I. Suzuki2)/Atsushi Suzuki1):Division of Organogenesis and Regeneration, Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University1)/Division of Molecular Oncology, Center for Neurological Diseases and Cancer, Nagoya University Graduate School of Medicine2)(九州大学生体防御医学研究所器官発生再生学分野1)/名古屋大学大学院医学系研究科分子腫瘍学2)
10.18958/7371-00003-0000636-00

現行のCRISPR-Cas9は,その活性の高さゆえに,オフターゲット,細胞毒性などの問題を高頻度で引き起こす.本研究では,Cas9の活性を自在に調節できるgRNAを開発し,ゲノム編集の多様な目的に応じて適切な活性を選択しゲノム編集の安全性や効率を最適化するための理論的枠組みを確立した.本手法は,エピゲノム編集などにも適用可能で,幅広い実用化が期待できる.

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