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クライオ電子顕微鏡でリン脂質スクランブリングのしくみに迫る

Approaching the mechanism of phospholipid scrambling by cryo-electron microscopy
Sakuragi T, et al:Nat Struct Mol Biol, 28:825-834, 2021
櫻木崇晴,長田重一
Takaharu Sakuragi/Shigekazu Nagata:Department of Biochemistry & Immunology, Immunology Frontier Research Center, Osaka University(大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 免疫・生化学)
10.18958/6991-00003-0000076-00

これまでリン脂質スクランブラーゼの生理機能については広く研究されてきたが,リン脂質スクランブラーゼがどのようにリン脂質を細胞膜の内と外の間で移動させるのか,そのしくみについては不明な点が多かった.今回,われわれはリン脂質スクランブラーゼXkr8複合体の立体構造を決定し,新しいリン脂質スクランブリング機構を提唱した.

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