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バイオDXで発見する見逃されていた低酸素応答性遺伝子

Novel hypoxia-inducible genes to be uncovered by BioDX
小野擁子,坊農秀雅
Yoko Ono1)/Hidemasa Bono1)2):Graduate School of Integrated Sciences for Life, Hiroshima University1)/Database Center for Life Science, Joint Support-Center for Data Science Research, Research Organization of Information and Systems2)〔広島大学大学院統合生命科学研究科1)/情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)2)
10.18958/6949-00001-0000838-00

従来の一般的な生命科学の研究は実験室で行ういわゆるウェットな実験が研究活動の中心となるが,研究目的によってはバイオDX利活用によりウェットな実験は必須とはならない.本稿では,公共データベースから取得したデータをのみを利活用することによって新規低酸素応答遺伝子を発見した,広島大学大学院統合生命科学研究科のbonohulabでの研究内容を中心に紹介する.バイオDXと研究とのかかわりは,その研究結果やコードの公開を経てオープンサイエンスな枠組みにも発展することについてもあわせて紹介する.

低酸素,RNA-seq,ChIP-seq,トランスクリプトーム,ビブリオーム

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