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腫瘍内在性炎症を介した腎がん肺転移の分子メカニズム

Epigenetic remodelling shapes inflammatory renal cancer and neutrophil-dependent metastasis
Nishida J, et al:Nat Cell Biol, 22:465-475, 2020
江帾正悟,西田 純,宮園浩平
Shogo Ehata1)2)/Jun Nishida1)/Kohei Miyazono1):Department of Molecular Pathology, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo1)/Environmental Science Center, The University of Tokyo2)(東京大学大学院医学系研究科分子病理学1)/東京大学環境安全研究センター2)
10.18958/6633-00003-0000964-00

がん細胞が炎症関連因子を放出することで生じる炎症は腫瘍内在性炎症とよばれる.本研究では腎がんにおける腫瘍内在性炎症の意義とその制御機構の解明をめざした.われわれは,がん微小環境との相互作用で腎がん細胞に生じたエピゲノム変化により,腫瘍内在性炎症が惹起され,この炎症で活性化した好中球が腎がん細胞の肺転移を増強することを見出した.

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