スマホで読める実験医学
550円

筋肥大時の筋サテライト細胞の動態・分化様式:多核細胞である筋線維がさらに核を増やす意義・機構

Mechanism underlying increased number of myonuclei during muscle hypertrophy
梶 貴志,深田宗一朗
Takayuki Kaji/So-ichiro Fukada:Project for Muscle Stem Cell Biology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Osaka University(大阪大学大学院薬学研究科筋幹細胞創薬プロジェクト)
10.18958/6647-00001-0000984-00

骨格筋には,「再生」と「適応」の2つの能力が備わっている.再生は,骨格筋固有の幹細胞である筋サテライト細胞に完全に依存しており,筋サテライト細胞の非存在下では筋再生は全く起きない.また,適応の一つである「肥大」で観察される筋線維核の増加も,筋サテライト細胞に完全に依存している.再生のメカニズム同様に,肥大メカニズムもさまざまな筋疾患治療への応用に資するため,そのメカニズム解明が期待されている.そのなかで,最近の研究により筋サテライト細胞の動態・分化様式は再生と肥大で異なることがわかってきた.

筋肥大,筋線維,筋サテライト細胞,筋線維核,筋萎縮

この記事は有料記事です

(残り約7,700文字)

  • 【スマホで読める実験医学】筋肥大時の筋サテライト細胞の動態・分化様式:多核細胞である筋線維がさらに核を増やす意義・機構
    550円