1994年から2年ごとに開催されている,タンパク質構造予測コンテストCASP(critical assessment of techniques for protein structure prediction)が昨年で14回目を迎え,年末に結果発表の会議がオンラインで行われた.CASPでは,主催者が事前に構造生物学者たちから2,3カ月中に構造が決定できる予定のタンパク質のアミノ酸配列を提供してもらい,参加する予測チームが各自の手法でその構造予測を行う.実験による構造決定終了後に主催者が予測構造との答え合わせをしてチームの得点を競うという趣向である.CASP14では,80近くの問題が2020年5月から8月にかけて出題された.
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