FAQ
ログイン
カート
がんの転移は,原発巣からの血中・リンパ管への浸潤・離脱と脈管移動,転移臓器への浸潤・増殖などの複雑な過程を経た結果起こる.これまでの転移研究のアプローチは,がん細胞に高発現する特定の分子に着目して,その機能解析から転移メカニズムに迫るものであった.例えば,マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)はその高発現分子として知られており,原発巣からの浸潤・離脱ならびに転移臓器への浸潤において,それぞれ基底膜や間質を主に構成するⅣ型コラーゲンやⅠ型コラーゲンを分解する役割を担う.
.....