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Q32. 定量に適した検出手法は何でしょうか…
- A.最も適した方法は直接蛍光法,その次は化学蛍光法だ
- 直接蛍光法では,二次抗体に直接蛍光物質が標識されているため,定量性に優れる.化学蛍光法は,酵素反応によって蛍光物質が生成し,その蛍光を検出する方法であるが,酵素反応が介在するが生成した蛍光物質は比較的安定なので,定量可能である.なお,汎用されている化学発光法でも可能であるが,定量に適したダイナミックレンジが狭く,あまり正確ではない(Q17参照).
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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