細胞を破壊しながらウイルス複製を行うウイルスであれば,基本的には,どのウイルスでもウイルス療法に応用できる.しかし,実用的ながん治療用ウイルスを得るために,遺伝子工学技術を用いてウイルスゲノムを「設計」して,がん細胞ではよく複製しても正常細胞では全く複製しないウイルスを人工的につくることが重要である.野生型や自然弱毒型ウイルスがそのままがん治療用ウイルスにはなりえないことは,1950〜60年代に行われた多くの臨床研究で実証済みである.世界では,現在,さまざまなウイルスが開発に用いられているが,ウイルス療法と一口にいっても,実際には,用いられるウイルスの元来の性質が活かされて,ウイルスごとに特徴のあるウイルス療法になる.
臨床研究で有望な結果を出し始めている革新的がん治療法。米国での初承認に続き様々なウイルス種で臨床化を目指した研究が行われています。がんとウイルスの特性を最大限活かした巧妙なメカニズムは基礎研究者も必見
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