2004年度から開始された新臨床研修制度は,プライマリケアを中心とした幅広い診療能力の習得をめざすという目的を掲げて開始された.その結果,内科を志望する研修医でも,救急外来で「骨折」や「捻挫」の患者さんに接するような機会が増えたのは事実であろう. はたして専門医以外が各専門科領域の診療を行うことが,患者さんにとって本当に必要なのか? そのような経験を積むことが無駄にはならないのか? その答えは,これからの数年で徐々に明らかになってくるだろう. 地域によっては,泌尿器科医などの専門医がいないところもある.整形外科のたった1人の常勤医が,その地域の外傷診療のために連日の呼び出しに応じざるを得ない病院もあるに違いない.専門医以外でも最低限必要な標準診療を行って,各科専門医に適切なタイミングで紹介すれば,結果的により多くの患者さんに診療を受ける機会が与えられるだろう.深夜の呼び出しに応じる各科専門医の労力を軽減することも期待できる.専門医の指導と信頼のもとに非専門医が初期診療を行うことは,患者さんにとっても専門医にとってもメリットがあるはずだ. そのような想いから本特集を企画した.いずれも執筆者も,救急担当医による各科領域の初期診療に理解のある専門科医である.
2004年度から開始された新臨床研修制度は,プライマリケアを中心とした幅広い診療能力の習得をめざすという目的を掲げて開始された.その結果,内科を志望する研修医でも,救急外来で「骨折」や「捻挫」の患者さんに接するような機会が増えたのは事実であろう.
はたして専門医以外が各専門科領域の診療を行うことが,患者さんにとって本当に必要なのか? そのような経験を積むことが無駄にはならないのか? その答えは,これからの数年で徐々に明らかになってくるだろう.
地域によっては,泌尿器科医などの専門医がいないところもある.整形外科のたった1人の常勤医が,その地域の外傷診療のために連日の呼び出しに応じざるを得ない病院もあるに違いない.専門医以外でも最低限必要な標準診療を行って,各科専門医に適切なタイミングで紹介すれば,結果的により多くの患者さんに診療を受ける機会が与えられるだろう.深夜の呼び出しに応じる各科専門医の労力を軽減することも期待できる.専門医の指導と信頼のもとに非専門医が初期診療を行うことは,患者さんにとっても専門医にとってもメリットがあるはずだ.
そのような想いから本特集を企画した.いずれも執筆者も,救急担当医による各科領域の初期診療に理解のある専門科医である.
救急当直でよく出会う整形外科・泌尿器科の疾患について,鑑別疾患,緊急性の高い疾患への対処法など,救急担当医に必要となる診療のコツを専門科医が解説.「コンサルトしたい」と思うポイントがわかります.
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