20世紀の医学医療は急性期疾患が中心で,専門医中心であり,ゴッドハンドを持つ医師がもてはやされていた時代といえる.それに対して21世紀の医療は,慢性疾患が増加し,1人の医師がすべての領域の専門知識・技術を有することは不可能であり,必然的に多職種が協働で診療にあたるチーム医療が基本となっている.ジェネラリストかスペシャリストかという二者択一ではなく,ジェネラリストもスペシャリストも,さらに医師以外の専門職種の知識・技術・経験を積極的に生かすことができるかどうかが最善の医療を提供できるかどうかを決める. (中略) 本特集のねらうところはまさにそこである.専門診療各科での常識を共通の常識にするために病棟担当医に知っておいてほしい最重要点をまとめたものである.本誌の読者であるレジデント,病棟研修医はつねに複数の併存疾患をもつ患者を目の前にしている.多忙な外来担当医の目がいきとどかない問題点を発見でき,複数の専門診療科との連携をとって,最善の診療を提供する要である.1年目研修医は本誌を読んで疑問点があったら先輩にまず聞くこと(自分で調べる時間的余裕があれば,そのぶん患者さんに接する時間をとる方がよい),2年目研修医はまず自分でも調べてから先輩とディスカッションし,3年目は本誌を「自分ならこうして教えるのに」と批判的に読むことでさらに実力がついていくだろう.
20世紀の医学医療は急性期疾患が中心で,専門医中心であり,ゴッドハンドを持つ医師がもてはやされていた時代といえる.それに対して21世紀の医療は,慢性疾患が増加し,1人の医師がすべての領域の専門知識・技術を有することは不可能であり,必然的に多職種が協働で診療にあたるチーム医療が基本となっている.ジェネラリストかスペシャリストかという二者択一ではなく,ジェネラリストもスペシャリストも,さらに医師以外の専門職種の知識・技術・経験を積極的に生かすことができるかどうかが最善の医療を提供できるかどうかを決める.
(中略)
本特集のねらうところはまさにそこである.専門診療各科での常識を共通の常識にするために病棟担当医に知っておいてほしい最重要点をまとめたものである.本誌の読者であるレジデント,病棟研修医はつねに複数の併存疾患をもつ患者を目の前にしている.多忙な外来担当医の目がいきとどかない問題点を発見でき,複数の専門診療科との連携をとって,最善の診療を提供する要である.1年目研修医は本誌を読んで疑問点があったら先輩にまず聞くこと(自分で調べる時間的余裕があれば,そのぶん患者さんに接する時間をとる方がよい),2年目研修医はまず自分でも調べてから先輩とディスカッションし,3年目は本誌を「自分ならこうして教えるのに」と批判的に読むことでさらに実力がついていくだろう.
入院目的の疾患以外に慢性の基礎疾患(併存症)をもつ患者さんへの対応について,病歴聴取や身体診察のポイント,薬の使い方,専門医にコンサルトするタイミングなど,特につまずきやすいことを解説します.
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