第14回「麻酔科研修で勝手に索引!」完全索引|Dr.ヤンデルの 勝手に索引作ります!

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麻酔科研修で勝手に索引! の完全索引

やさしくわかる!麻酔科研修

讃岐美智義/編著

定価3,190円(本体2,900円+税10%) A5判 280頁 学研メディカル秀潤社

やさしくわかる!麻酔科研修

※本Web版では完全索引を掲載(本誌誌面では簡略版と解説を掲載しています)

市原のオリジナル索引

読み 項目 サブ項目 ページ
15ふん 15分以下は修行が足りない者 84
30ぷん 30分前は正しかったが,今は正しくないかもしれない 264
4METs 4METs以上あれば小手術は耐えうる 228
50〜60 50〜60程度(ベッドの高さ)の急上昇 127
80さい 80歳では−20%程度になる! 152
ABC ABCを中心としながらもDとEにも配慮して 66
ACE ACE阻害薬ARB内服患者は要注意で,周術期低血圧を頻繁に起こすため,前日で内服を中止する必要がある 240
BIS BIS(bispectral index)などの脳波で,全身麻酔レベルが深くなったような感じ(具体的にはBIS値が低下) 56
CO2 CO2モニタリングを根本から見直すべきではないだろうか 139
CVCI CVCI cannot ventilate, cannot intubate(換気困難・挿管困難) 72
CVCIの頻度は,大学病院を対象とした長播らの報告によれば,10,000件中1.7件(0.017%)である 73
Cをおお 「C」を大きく作らず,マスクの上部で小さくして,下顎を引き上げる指の中指と環指に力を入れる 85
MAC MAC-awake MAC-awakeは,50%のヒトが覚醒する濃度である 151
MAC-awakeの2倍である2×MAC-awake(=0.66 MAC-awake)に近い0.7 MACで管理することが多い 153
McGRATH McGRATH MACのブレードの湾曲に合わせて挿管チューブ(スタイレット)をあらかじめ曲げておくことは大きなポイント 94
MJ MJ 18
MJにた MJに対する薬物のカクテル投与 19
PaCO2 PaCO2は脳血流に敏感である 138
PONV PONV(post operative nausea and vomitting)「ビーオーエヌブイ」 217
SpO2 SpO2が下がるまで頑張らない 73
Triple Triple airway maneuverでスニッフィング位とする 80
あいーん あいーん あいーんを維持するために右手はクロスフィンガーを行うだけでなく下顎を保持し続ける努力 91
「あいーん」を崩さないように 81
あいーんをしながら口をある程度開けてみてくれ 91
「あい〜ん」を作るときには,両手を用いること 81
あくまで あくまでも脳波波形を見るべき 168
あしもと 足元がお気楽である 196
アルチバ アルチバ®は術後には使用できない 259
いつどん いつどんな時もあなたの状態に合わせたオーダーメイドの麻酔 233
いつもの いつもの! では眠らないのである 152
エピ エピ 131
おかねの お金の取れる麻酔をしろ 30
かいじょ 介助者による下顎挙上 90
かくちょ 拡張期が短くなりすぎると,左室が充満せずに血液を送りだそうとするので,空打ちになる 120
かたむき 傾きが大きければ(立っていれば),心収縮がよい 120
カプノメ カプノメータ(CO2モニター) 133
かんきこ 換気困難・挿管困難 cannot ventilate, cannot intubate(CVCI) 72
かんどう 冠動脈ステント留置思者の場合 239
きかんそ 気管挿管 気管挿管ができるだけの医者はいらない! 30
気管挿管困難についてはLEMON 88
気管挿管の極意とは,「気管挿管を行っているあいだ中,気道を解放し続けることである−byさぬちゃん先生.」 90
ききてき 危機的出血が起きた場合 209
キセルま キセル麻酔 219
キセるま キセる麻酔 219
ぎゃくに 逆に「血液相に溶け込みやすい=血液ガス分配係数が大きい」吸入麻酔薬は,血液相が飽和するのに時間がかかり,なかなか肺胞内分圧(ガス相)=血液内分圧(血液相)とならず,麻酔の導入は遅れる 154
きゅうじ 急上昇するところから大動脈閉鎖ノッチまでの囲まれた面積は,大動脈弁が開いてか ら閉じるまでの左室から大動脈に出ていった血液量を示すので,この面積が1回拍出量(SV)である 120
きょうか 胸郭が重い場合には,設定したVTを確保するためには高い気道内圧になる 99
きょうし 強心薬の作用は,不全心を軽度不全心の位置に引き上げる 113
きょけつ 虚血性心疾患患者への術前冠動脈再建術(percutaneous coronary intervention:PCI)について 239
きんしか 筋弛緩モニターと脳波モニターはセットで使用すべき 174
きんしか 筋弛緩薬の使用は,保険である 174
くいきま 区域麻酔が手術範囲をカバーしていれば全身麻酔から覚醒した時(術直後)から術後にかけて痛みがほとんどない 54
くちます 口麻酔のワザ 233
げかてき 外科的糖尿病状態 25
けつあつ 血圧・心拍数の4パターン 交感神経刺激 117
脳圧↑※意識障害を伴う 117
副交感神経刺激,心臓伝導障害 117
ショック 117
げんだい 現代の麻酔は情報戦である 174
こうけつ 高血圧患者に関して 240
こうしつ 膠質液を使うのが一般的 110
こうとう 喉頭鏡の素振り 95
こうぼう “弘法は筆を選ぶ” 194
ごくごく ゴクゴクはいけない 243
このばあ この場合,Cは大きく作らないこと.Cを作った場合,示指の側面が上に向かないこと 82
こまんだ コマンダー(指示者)の決定と非常事態宣言である 211
しごとに 仕事に悲壮感がない 197
したから 下から順に電気,ガス,水道 184
しのじゅ 死の十字架(死兆交叉) 116
しばりん シバリングにより急激に交感神経が刺激され末梢血管収縮と頻脈が起こり,酸素消費量は2倍以上に跳ね上がる 69
しゅうし 収縮期1に対して拡張期2の長さで描く 120
しゅうし 「収縮期圧」とは,その間で最大になる圧のことで,この圧は収縮期血圧であると同時に心室内最大圧でもある 105
しゅうし 収縮期血圧と拡張期血圧から平均血圧を求めるときの簡易式 106
しゅうし 収縮期血圧を心拍数が上回れば,ショック指数は1を超える 115
しゅうじ 周術期の心筋梗塞は手術日を含めて3日間に多い 241
しゅじゅ 手術に対抗するために麻酔は,意識,呼吸,循環を犠牲にする 65
しゅじゅ 「手術は患者との契約の上に成り立つ,合法的かつ計画的な外傷」である 66
しゅじゅ 手術をしている行為を目で見て,交感神経刺激がモニター上に起きているかどうかで判断する 65
じゅつご 術後鎮痛のためにオピオイドの自己調節鎮痛法(patient controlled analgesia:PCA) 260
じゅつご 術後痛は,心血管合併症の引き金や早期離床の妨げになる 259
じゅつご 術後肺合併症を減少させるには,6〜8週間の禁煙をすべきであるとする論文もある 241
じゅつぜ 術前診察 手間いらずな患者 230
じゅつぜ 術前診察の際,どんなことを話せば患者の心をつかめるのだろうか? 232
じゅつぜ 術前内服薬はどうするのか 243
じゅつち 術中覚醒記憶の経験者は高率にPTSDに陥る 178
じゅつち 術中の体温低下は覚醒時のシバリングを引き起こし,ふるえから高血圧,頻脈となる 250
じょうき 上気道感染症の既往 240
じょうた 状態の安定した非心臓手術予定患者への予防的なPCIは推奨されない 239
しょうり 少量の水とはどのくらいか? 243
しりんじ シリンジポンプのおきて(讃岐塾) 186
しんじる 信じる者は救われる 92
すいみん 睡眠紡錘波を「にょろにょろ」(ムーミン谷の住人)と呼び重要視している 168
すーぱー 「スーパー麻酔科医」とは 197
すにっふ スニッフィング位(あい〜ん) 80
せいめい 生命危機の初発症状は「気分不良」であることも多い 254
せいもん 声門上器具はマスク保持が容易になる道具 87
せかいは 世界初のエーテルの公開実験は,吸入麻酔薬ただ1剤によって,行われたのである 143
せのたか 背の高いゆっくりした波形(睡眠紡錘波) 168
せぼで セボで維持をしていたんだけど,手術が終盤になったので,もう,キセってます 219
ぜんしん 「全身麻酔中に血圧を上げる」ということ 109
ぜんしん 全身麻酔中の血圧の指標は,収縮期血圧ではなく平均血圧 106
ぜんしん 全身麻酔中の調節換気には,成人では通常VCVが利用されている 99
ぜんしん 全身麻酔中のモニターとして,①生命の安全を監視する(人工呼吸の安定動作の確認含む)②麻酔の状態を評価するの2種類に分けて考える 63
ぜんしん 全身麻酔で人工呼吸をするのは,呼吸が悪いからではない 98
ぜんしん 全身麻酔に区域麻酔を組み合わせて麻酔する 52
ぜんしん 全身麻酔に重症患者の加算点数 227
ぜんしん 全身麻酔の3要素に「有害反射の抑制」を加えたものが,麻酔の4条件と呼ばれている 41
ぜんしん 全身麻酔や鎮静には睡眠のようなリズムは生じない 221
そうぼう 僧帽弁が閉じたところが,拡張期の終わり=収縮期の始まり 120
だいいち 第一三共の前身である三共商店薬品部は,高峰博士が創業した会社であった 132
たいてい 大抵はmLとmgを逆に入れているケースである 190
だいどう 大動脈切痕のところが収縮期の終わり=拡張期の始まり 120
たいりょ 大量出血の死の3徴だ! 211
ちんつう 鎮痛薬(オピオイド)を十分に使う状況になると,血圧や脈拍の変動がないからといって,意識がないとは限らない 160
ちんつう 鎮痛薬と鎮静薬を併せて使えば,相乗作用となる 157
つぶれた つぶれた肺胞や換気されない肺胞が多ければ多いほどPaCO2とPetCO2に較差が生じる 136
ていけつ 低血圧と低酸素の原因を作らなければ,心停止は起きない.全身麻酔中に患者のそばに入るならば,小さな原因であっても低血圧と低酸素に陥る芽を摘んでおく 130
とうにょ 糖尿病患者の周術期管理 241
どうみゃ 動脈圧モニタリングは「波形9割,数値1割」 119
どうみゃ 動脈ラインを確保すると,採血がいつでもできる上に脈圧がなくても血圧が測定できる 125
とーてん トーテンクロイツ(Totenkreuz) 116
どのMA どのMACが好き? 149
ないこき 内呼吸-循環-外呼吸 134
なにごと 何事もなかったかのようにバッチリ覚醒させる 217
ぱーみっ パーミッシブハイパーカプニア(高二酸化炭素血症の許容)は,行うべきではない 101
はいけっ 肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症のリスク分類 246
はいこう 肺塞栓ではほとんどCO2は呼出されない 135
はいしし はい! 師匠 131
ばいたる バイタルサインとは 57
はいのぷ 肺のプラトー圧を上げたくない症例や乳幼児の症例ではPCVとすることが多い 99
ばかもの ばかもの! 125
ばらんす バランス麻酔 バランス麻酔の臨床を加速させたのは 147
バランス麻酔は,昔の麻酔とは異なり,血圧や脈拍のみを指標に調節できるシロモノではない 161
ひとくち 一口(ゴクッ) 243
びょうと 病棟に帰した患者であれば,手術翌日に回診に行って立位,自立歩行が可能であればOK 253
ふぉれす フォレスターの分類 112
ふしぎで 不思議であると思ったあなたは正常である 149
ふらんく フランク・スターリング曲線は,「入れてから叩く」(輸液を入れてから,心収縮力を上げる)ことを教えてくれる 111
ぷろぽふ プロポフォールを投与した後に持ち場を離れるとは何事であろうか 19
へいきん 平均血圧 「平均血圧」は臓器血流の指標の血圧 106
平均血圧は60 mmHgより高く保つことが大切 107
ほっ ホッ 251
ほめおす ホメオスタシスとは恒常性(生理的な状態に保ち続けようとすること)という意味である 145
まえのか 前の患者の体重を入れているケース 190
ますいか 麻酔科医たるもの麻酔器の構造がフリーハンンドで描けるべし 180
ますいが 麻酔が困難な患者 226
ますいが 麻酔が「死」と明らかに違うのは,その作用は可逆的で,適切な介入を行えば,必ず覚醒することである 20
ますいか 麻酔から覚醒させると,患者が「今何時ですか?」と聞くことが多い 222
ますいか 麻酔から醒めるとは,どういうことだろうか.眠りから醒めるだけだと思ってはいないだろうか. 68
ますいじ 麻酔状態にした場合に起こる「交感神経の抑制」とは 47
ますいち 麻酔チャートのバイタル記録がギザギザになっていることを「後手に回る」とも表現 270
ますいど 麻酔導入時の日本麻酔科学会(JSA)気道管理アルゴリズム 74
ますいど 麻酔導入前確認のチェックリストをSOAPML 206
ますいの 麻酔の4条件(鎮痛,鎮静,筋弛緩,有害反射の抑制) 43
ますいは 麻酔は常に勝つことが求められるゲーム 266
ますいや 麻酔薬を投与することが麻酔科医の仕事ではなく 28
まずいれ まず入れて,それから叩く 113
ますいを 麻酔を行う者が積極的にコントロールするもの 58
ますくか マスク換気が難しい症例とは「MOANS」 78
ますくか マスク換気技術が未熟(一定レベルにすら達していない) 78
ますくか マスク換気困難については,MOANS 88
ますくか マスク換気では,上腕を外旋させた状態で前腕を回内させることで,マスクの保持と下顎の挙上が同時にできる 84
ますくと マスクと下顎の両方を空中で保持するようにする(「空中もち」 83
まんせい 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)などの慢性呼吸器疾患では 241
みずちば ミズチバ 202
みゃくあ 脈圧がないということは,心臓から出ていく血液が少ないということである 105
みゃくあ 脈圧の先細り 123
みゃくは 脈拍が収縮期血圧を上回っていないし,拡張期血圧より脈拍が多い 114
むかしは 「昔は,こんなモノがなくても気管挿管できた」などというのは,現代の医療には禁句 195
めがさめ 目は醒めるが金縛り 69
もうやだ もうやだよ〜 208
もげんび モ原病は,宮野英範博士により昭和50年代初頭,麻酔科医が罹患しやすい極めて悪性の疾患として,わが国で初めて紹介された 126
やくざい 薬剤溶出性ステント(drug eluting stent:DES)が入っている虚血性心疾患患者 239

著者プロフィール

市原 真(Shin Ichihara)
JA北海道厚生連 札幌厚生病院病理診断科 主任部長
twitter:
@Dr_yandel
略  歴:
2003年 北海道大学医学部卒業,2007年3月 北海道大学大学院医学研究科 分子細胞病理学博士課程修了・医学博士
所属学会:
日本病理学会(病理専門医,病理専門医研修指導医,学術評議員・社会への情報発信委員会委員),日本臨床細胞学会(細胞診専門医),日本臨床検査医学会(臨床検査管理医),日本超音波医学会(キャリア支援・ダイバーシティ推進委員会WG),日本デジタルパソロジー研究会(広報委員長)
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讃岐美智義/編著