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Dr.ヤンデルの 勝手に索引作ります! Season 2
第4回「小説みたいに免疫学で勝手に索引!」
第
4
回
小説みたいに免疫学で
勝手に索引!
の完全索引
小説みたいに楽しく読める免疫学講義
著/小安重夫
■
定価2,420円(本体2,200円+税)
■
四六判
■
288頁
■
羊土社
市原のオリジナル索引
読み
項目
サブ項目
掲載ページ
Iがたあ
Ⅰ型アレルギー
53,116
Ⅲがたあ
Ⅲ型アレルギー、あるいは発見者の名をとってアルツス反応
231
100を
100を超える何とか因子という名称が整理・統合
51
AID
AID
AIDがはたらかないとクラススイッチが起こらず、IgMしかつくられません
186
AIDの遺伝子は常染色体にあり、両方の染色体の遺伝子に変異があると高IgM血症になります
187
Aire
Aire
Aireは胸腺の髄質にいる上皮細胞でつくられる
152
Aireをもつ上皮細胞でインスリンをはじめとするたくさんの臓器特異的と考えられたタンパク質がつくられる
152
aとsは
aとsは米原と一緒に抗体をつくった石井愛と米原伸の名前(愛と伸)の頭文字という説も有力です
205
Bさいぼ
B細胞
B細胞が抗原に出会うと細胞の表面の抗体に抗原がくっつき、これがきっかけとなってB細胞は分裂して増えはじめ、さらにそれまで細胞の表面にあった抗体を細胞の外に分泌するようになります
182
B細胞がつくる抗体と大きく異なる点は、T細胞受容体は抗原に直接結合することができないことと、抗体のように分泌されない点
119
B細胞が、瀘胞樹状細胞の表面の抗原を取り合い、より強く結合できる抗体をつくるB細胞の方が刺激されて生き残ると考えられています。これが親和性成熟のしくみです
190
CAR-T
CAR-T細胞療法は簡単にいうと、T細胞に抗体を入れてしまおうという考え
257
CD25
CD25をもつT細胞が5%くらい存在
158
CD28
CD28に結合して刺激するタンパク質は複数あり、これらはB7ファミリーとよばれ、抗原提示細胞である樹状細胞、マクロファージ、活性化されたB細胞の三種類の細胞がもっています
156
CD8
CD8というタンパク質を表面にもちキラーT細胞になるT細胞がMHCクラスⅠとともに抗原をみる
124
HIV
HIVは、白血球上の二つのタンパク質を受容体として感染します
264
IgA
IgAは、ウイルスや細菌が粘膜に結合して侵入する前にそれらの病原微生物に結合し、水際でその侵入を食い止めています
171
IgG
IgGは血液中に最も多く含まれる抗体で、四本の鎖でできたY字のような構造をしています
115
MBLや
MBLやCRPなどは、感染が起こっている場所でマクロファージなどがつくるIL-1βが肝臓に作用してつくられるタンパク質です
110
MHC
MHC
MHCクラスⅠは細胞の中(例えば、ウイルス)の、MHCクラスⅡは細胞の外(例えば、細菌)の抗原を提示する
131
MHCと関係なく抗原をみるようなT細胞をつくってしまおうというのがCAR–T細胞療法です
257
MHCの組合わせはいわば個人を特定するQRコードのようなもの
96
NKさい
NK細胞は自分と同じMHCクラスⅠをもたない骨髄細胞や、自分のMHCクラスⅠがウイルスの感染によって著しく変形したり、あるいはがん細胞のように表面のMHCクラスⅠの量が減った細胞を殺す
135
NKT細胞もMAIT細胞も自然免疫ではたらくリンパ球
200
NK細胞が戦っている間に、B細胞が抗体をつくり、抗体がウイルスにくっつくことで感染の広がりを抑える
169
NK細胞はT細胞受容体をもちません
133
O-157
O-157などの腸管病原性大腸菌は貪食されることなく、食細胞の表面にくっついたまま増えます
268
RNA
RNA
RNAでも私たちがもつトランスファーRNAやリボソームRNAはいろいろな化学修飾を受けていて炎症を起こさない
220
RNAはTLR3やRIG-Iなどを介して強い炎症を起こす
220
私たちはRNAからRNAをつくることができませんから、ウイルスは自分で道具をもっているのです
17
SARS
SARSの場合には感染するとほぼ100%発症した
10
TLRの
TLRのリガンド
105
TLRは
TLRは微生物由来の異物を見分けるアンテナ
48
TNFα
TNFαやヘルパーT細胞のつくるγ型インターフェロン(後述)のようなサイトカインは、マクロファージの貪食・殺菌能を強めることで感染の拡大を抑え込みます
166
Toll
Toll遺伝子がきっかけとなり、アジュバントがはたらくしくみが明らかに
48
Tさいぼ
T細胞
T細胞が中心となる自己免疫疾患
237
T細胞がつくるインターロイキン(IL)-4やIL-5によってB細胞は分裂・増殖し、さらにIL-6の作用によって最終的に抗体を分泌する形質細胞となり、IgMを分泌します
182
T細胞受容体が抗原の一部であるペプチドとMHCタンパク質の複合体をみている
129
T細胞受容体とCD28から刺激を受けた後、IL-2によって分裂・増殖するに従って、細胞内の顆粒に他の細胞を殺すためのさまざまな道具を用意して、はじめてキラーT細胞となります
196
T細胞受容体の形は抗体とそっくり
118
T細胞とB細胞はT細胞受容体とMHCによって互いに接触し、さらにサイトカインを使って効率よく抗体をつくる
192
T細胞とよばれるリンパ球のはたらきを自分の目で見ることができる数少ない機会
25
T細胞に抗原をみせる細胞が必要
121
T細胞のなかでもCD4というタンパク質を表面にもちヘルパーT細胞になるT細胞がMHCクラスⅡとともに抗原をみる
124
T細胞は胸腺で皮質にいる上皮細胞によって自分のMHCを学び、樹状細胞などの骨髄から来る細胞によって髄質で自分に反応する細胞をとり除きます
241
あたらし
新しいものを見つけたときには魅力的な名前を付けることが大事
51
あなじー
アナジー
アナジーとよばれる状態
156
移植した臓器を攻撃するT細胞をアナジーの状態へもっていければ、成功率は上がるはず
248
あれるぎ
アレルギーを起こす花粉の成分はこのタンパク質分解酵素です
229
いちにち
一日待てば樹状細胞が抗原をもちかえったリンパ節の中でその抗原をみることができるT細胞とB細胞が出会える
192
いっちょ
一兆個がリンパ球
19
いでんし
遺伝子再構成は、核の中のDNAにある遺伝子の情報は不変であり、あらゆる細胞はその遺伝子の情報によって規定された運命をたどるという、それまでの考えをうち砕く驚天動地の結果でした
86
いまでは
今では野外実験など考えられません
37
いんすり
インスリン受容体に結合する抗体ができて、インスリン受容体にインスリンが結合できなくなると、糖が細胞に取り込まれずに血糖値が上がって糖尿病
235
いんたー
インターフェロン
インターフェロンが作用した細胞は、いろいろなウイルスに対して抵抗性を獲得する
49
インターフェロンが作用した細胞は、いろいろなウイルスの感染に対して抵抗性を獲得します
168
いんふら
インフラマソームははたらき過ぎると炎症が起こるので、そのはたらきは厳密に制御されていますが、遺伝子の変異によってブレーキがかからなくなることがあり、そうなると無菌性炎症が起こります
108
ういるす
ウイルス
ウイルスが細胞へ入ってしまえば抗体ではお手上げ
169
ウイルス感染で死んだ細胞を取り込むことによって、樹状細胞はウイルスの抗原をMHCクラスⅠとMHCクラスⅡの両方に提示する
174
ウイルス感染防衛線
168
ウイルスと戦えるリンパ球が10万倍以上に増え
20
ウイルスに感染した細胞を殺すキラーT細胞は、自分の細胞が感染したときのみ殺すことができて、他人の細胞がウイルスに感染しても殺すことができない
121
ウイルスにはじめて感染した場合には、まずウイルスに結合するIgMが生産され遅れてIgGがつくられますが、二度目に同じウイルスに感染したときには最初からIgGがたくさんつくられます
188
えんしょ
炎症性マクロファージあるいはM1マクロファージ
206
おおきく
大きくなったがんは監視機構をくぐり抜けたことからすでに免疫にとっては脅威です。また、その過程で最初は反応できたかもしれないT細胞がアナジーに陥っているかもしれません
255
おおくの
多くのイヌがショック死
53
おぷそに
オプソニン化とは味つけをするというような意味
45
かいすい
海水浴客を上得意とするモナコ王室にとってはクラゲやイソギンチャクの被害は大きな問題
53
がくせい
学生実習が失敗することはままあることです
58
かたちが
形が全く異なる形質細胞とリンパ球が関連するとは当時の人は思いつかなかった
60
かんせん
感染経路の違いによってつくられるヘルパーT細胞の種類も違ってくる
210
感染しても無症状か軽症で終わらせるのがワクチンの目的なのです
21
かんれい
寒冷凝集素がまさに溶血性貧血を起こす自己抗体
234
きけんか
危険仮説:アジュバントの効果
179
きせいち
寄生虫に感染する人が少なくなり、IgEはあまり必要のない抗体
227
寄生虫に特異的なIgEは消化管の肥満細胞を刺激することで粘液の成分であるコンドロイチン硫酸を大量に分泌し、寄生虫は腸管内に定着できずに便とともに排除される
227
きょうせ
胸腺
胸腺という名前から想像できるように、内分泌器官と考えられていた時代もありました
56
胸腺由来の細胞を胸腺(Thymus)の頭文字をとってT細胞
60
きょうせ
胸腺大学
胸腺大学の講師陣:上皮細胞と樹状細胞の役割
150
胸腺大学の卒業試験はたいへん難しい
141
きょうつ
共通項はタンパク質分解酵素です。タンパク質分解酵素が上皮細胞を壊してIL-33が放出され、それに反応したILC2がアレルギーを起こす
229
きょぜつ
拒絶にかかわる遺伝子が複数あり、主要組織適合性複合体〔MHC(Major Histocompatibility Complex)〕とよばれています
94
拒絶反応もウイルスに対する戦いも細胞性免疫が関与します
25
きらーT
キラーT細胞の細胞傷害性
197
くらすす
クラススイッチは、定常領域の遺伝子が再構成を起こして次々に置き換わっていく現象
185
けいしつ
形質細胞となって抗体をどんどんつくるようになったB細胞は、輸出リンパ管からリンパ節を離れ、最終的には骨髄へと移動してさらに抗体をつくり続けます
192
けつえき
血液中で職務質問をするパトロール隊:補体
109
けっかく
結核菌の死骸を浮遊させた鉱物油は、一緒に投与した物質に対する抗体の作製に驚異的な力を発揮
47
けっせい
血清に入れる塩の量を増やしていったときに、早く沈殿してくる「グロブリン」というタンパク質群
77
げんざい
現在ヒトに使われるアジュバントは水酸化アルミニウムです
220
こうえん
抗炎症性マクロファージあるいはM2マクロファージ
208
こうげん
抗原が樹状細胞によってMHCと一緒にみせられて、かつB7ファミリーがCD28を刺激しない限り活性化しない
157
こうたい
抗体
抗体のことをγグロブリンとよぶこともあります
77
抗体の多様性を生み出しているのは、個々の抗体がN末端側に特有のアミノ酸の並び方をもつため
82
抗体の発見です。この結果を応用したのが三種混合ワクチンです
40
抗体は抗原の細かな形の違いを見分けて特異的に結合するとともに、Fcの違いで異なるはたらきをする
116
抗体をつくろうと思ったら、アジュバントとともに投与することが必要
178
抗体を用いてCTLA-4やPD-1による抑制を外すという新しいがんの治療法
201
こつずい
骨髄は英語でBone Marrowですから、都合のよいことにここでも頭文字はBでした
60
こっほは
コッホは炭疽菌を分離し、動物に炭疽病を起こし、さらにその動物から再び炭疽菌を分離してみせました
35
このとき
このときに私たちの肺の細胞は壊れて死んでしまいます
17
さいきん
細菌感染防衛線
165
細菌に獲得免疫のようなはたらきがあることの方が衝撃
85
細菌やウイルスではDNAはメチル化されず、例外はありますがヒストンもくっついていません
105
さいごま
最後まで沈殿しない成分が「アルブミン」
77
さいぼう
細胞の中にも異物を見つけ出す受容体があります
105
さるとう
サル痘の予防のために種痘が復活するかもしれません
219
しげきさ
刺激されたB細胞は、それまでは細胞の表面につくっていた抗体を細胞の外へ分泌するようになります
117
刺激されたヘルパーT細胞がつくるγ型インターフェロンによってマクロファージの殺菌能が大幅に亢進し、細胞内の結核菌を殺す
194
じこえん
自己炎症性疾患
108
じここう
自己抗体によって起こる病気は、別名Ⅱ型アレルギー
236
自己抗体によって病気が起こる自己免疫疾患は、自分の細胞に危害を加えるものと、細胞機能を失わせるものに分類されます
234
しぜんめ
“自然免疫”とよばれる免疫のはたらきの研究の草分け
42
自然免疫にもキラーT細胞やヘルパーT細胞と同じようなはたらきをする細胞がいた
215
しばらく
しばらく経ってから免疫抑制剤の投与をやめても拒絶反応が全く起こらなくなる場合もあります。おそらくアナジーが効率よく誘導されたのだと思われます
249
じぶんの
自分の成分(これを自己抗原とよびます)に反応する可能性のあるリンパ球は、成熟する前に自己抗原に出会うことによって除去される
71
じゅじょ
樹状細胞は抗原を捕捉すると同時にTLRによる刺激を受けて成熟することでリンパ節に移動します
178
樹状細胞は細菌やウイルスに感染した細胞を貪食し、細菌やウイルスの成分によってTLRが刺激されると、リンパ管やリンパ節でつくられるケモカインに結合できる受容体をもつ
177
樹状細胞はマクロファージよりも強力で、最も強力にT細胞を刺激する抗原提示細胞
174
しょうか
消化管ではむしろ積極的に異物を無視するためのしくみがあると考えられています。これを経口寛容とよびます
181
しょくさ
食細胞が集まり、その部分が赤く腫れ、熱をもち、痛みが出ることを炎症とよびます
166
食細胞が細菌を選ばないようにインターフェロンもウイルスを選びませんので、ウイルスの感染に対する第一線の自然免疫のはたらきです
168
食細胞の重要性を説きましたが、抗体の発見やワクチンの驚異的な効果の前に彼の声はかき消された
42
しょっく
ショック死した犬のように…
223
しんがた
新型コロナウイルスではじめて使われたmRNAワクチンも、遡れば20年くらいの研究の歴史のうえに開発されました
18
新型コロナウイルスの研究が進むなかで自然免疫での新しい概念も生まれました。訓練免疫(Trained Immunity)という考え方です
216
じんこう
人工アジュバントベクター細胞療法はいわば細胞を使ったワクチン療法です
262
しんぞう
心臓移植に成功した後であれば、心臓と同じ提供者からの皮膚を移植するとうまくいきます
250
心臓のクッション
56
せいぎょ
制御性T細胞はTGFβがたくさんつくられる腸に多い
162
せいげん
制限酵素からCRISPR-Cas9
84
せいぶつ
「生物は無からは生じない」
35
せかいじ
世界中の人が多田の背中をみることになり、世界で一番有名な背中
226
せっけっ
赤血球にMHCクラスⅠがないからこそ、血液型さえ合えば輸血ができる
97
ぞうきと
臓器特異的タンパク質がAireやFezf2の作用によって胸腺の中でつくられ、そのような自分のタンパク質に反応するT細胞がとり除かれる
153
そのひと
その人からはき出されるウイルスの数を少なく抑えることもワクチンの目的です
21
たくさん
たくさんの食物が通過する腸には、パイエル板とよばれる特殊なリンパ節があり、腸から直接抗原を取り込むことによって病原細菌などの異物を監視
180
だつかん
脱感作療法
230
だれかが
誰かが発表をはじめると、すぐにマイクの前に質問者の列ができる
23
ちくさん
畜産関係の雑誌に発表したために、医学関係者には気づかれませんでした
58
ちちゅう
地中海熱
108
ちょうな
腸内細菌も免疫のレパートリーに大きな影響を与える
73
ちょうに
腸には食べ物由来のいろいろな異物が入ってきますから、免疫をある程度抑えることが必要
162
つうふう
痛風は尿酸の結晶がNLR経路で認識される
108
てんねん
天然痘の患者が使った毛布をスペイン人がもち込んだ
28
とうさの
糖鎖の違いを見分ける受容体として、レクチンと総称されるいろいろな糖鎖に特異的に結合するタンパク質が知られています
103
どくしょ
貪食やインターフェロンなどの自然免疫の防衛戦が破られるとT細胞やB細胞の出番
172
とくてい
特定の自己免疫疾患とMHCの型が密接に関連している場合が多い
233
とくにけ
特に結核菌の死骸を浮遊させた鉱物油はこれを完成させたフロイントの名を冠してフロイントの完全アジュバントとよばれ、現在も抗体をつくるときには頻繁に使用されています
47
どくへび
毒蛇に噛まれた場合に、すみやかに抗毒素血清を注射することによって多くの命が救われている
41
どくをま
毒をまくけど自分だけは解毒剤をもっているようなもの
113
なんらか
何らかの微生物感染が自己免疫疾患のきっかけになる可能性は高い
238
にどなし
“二度なし”現象
18
にどめ
二度目
二度目に同じ毒素を投与すると、今度はすみやかにIgGが大量につくられます
79
二度目につくられるIgGの方が最初につくられるIgMやIgGよりも抗原に結合する力が強く、毒素を無毒化する力も強い
79
二度目は「かからない」という意味は「感染はするが発症はしない」という意味です
21
ねんまく
粘膜をつくる上皮細胞は殺菌作用を示す抗菌ペプチドを分泌します
171
はじめに
はじめに、第一線で戦うのはマクロファージや好中球などの食細胞
166
はつかね
ハツカネズミのことを研究の世界ではマウスといいます
58
ひとつの
一つのB細胞は一種類の抗体しかつくらない
64
ひふにく
皮膚に比べて心臓、肝臓、腎臓などの方が移植は簡単です。その理由の一つとして、これらの臓器には皮膚よりも樹状細胞が圧倒的に少ない
248
ふぁぶり
ファブリキウス嚢(Bursa of Fabricius)由来の細胞をやはり頭文字をとってB細胞
60
ぶれーく
“ブレークスルー感染”といって騒いでいますが、感染するのは当たり前です
21
へるぱー
ヘルパーT細胞と同じような役割をもちながら抗原をみる受容体をもたないリンパ球が次々と見つかりました。自然リンパ球の発見です
210
ヘルパーT細胞のいろいろ
207
へるぺす
ヘルペスウイルスの仲間は芸術的ともいえる戦略
270
ヘルペスウイルスはMHCに似たタンパク質をつくることでこれに対抗します
270
ほたい
補体
補体とよばれる一群のタンパク質の発見
44
補体の結合が貪食を助けるという発見は重要
44
補体は相手を選ばずすべての細胞に結合するのですが、私たちの細胞はそれを止めることができるので細菌だけにはたらく
111
補体が結合してオプソニン化された細菌は、よりすみやかにマクロファージや好中球に貪食されます
166
またおな
また同じウイルスが感染すれば、再びそのウイルスと戦えるリンパ球のクローン増殖が起こり、免疫記憶も維持されます
69
まてんろ
摩天楼のようにみえるということでマンハッタンプロット
245
めんえき
免疫が、どうして自分自身を攻撃しないのかという自己寛容の説明
71
免疫記憶がどのように維持されるかは、残された大きな謎の一つ
70
免疫チェックポイント阻害剤
256
もっとも
最も強力な抗原提示細胞が樹状細胞
123
らいきん
らい菌や結核菌などのマイコバクテリアとよばれる種類の細菌が、食べられても細胞内で生き延びる
44
りすてり
リステリア菌やサルモネラ菌は食胞から細胞質へ逃れ、細胞質の中で増えます
268
りんぱき
リンパ球
リンパ球の多くが成熟する途中で死んでとり除かれる
72
リンパ球は血管とリンパ管の両方を通り、一日に一回はからだの中を循環する
177
リンパ節では処理しきれずに血液中に入った抗原や、はじめから血液中に侵入した抗原は脾臓において樹状細胞が捉え
180
リンパ節には血管が入り込んでいて、そこを常に白血球や赤血球が通りますが、ここからT細胞とB細胞だけがリンパ節に入っていきます
176
リンパ節や脾臓の胚中心でB細胞が抗体をつくることを助けることに特化したヘルパーT細胞が濾胞ヘルパーT細胞(Tfh)
208
りんぱそ
リンパ組織を発達させることで出会いの場をつくり
180
れいせい
冷静な学級委員長:制御性T細胞
158
わくちん
「ワクチン」という言葉はパスツールの作ですが、彼はこれをラテン語でウシを意味する「ワッカ」からとって、ジェンナーの功績を讃えた
37
ワクチンやツベルクリン検査は獲得免疫の応用
25
わたした
私たちの細胞はC3を分解したり、他の補体成分が結合することを阻止することのできる、補体制御因子とよばれるタンパク質を複数もっています
111
γδTさい
γδT細胞は微生物がつくるピロリン酸化合物をみて活性化されることがわかっており、自然免疫にはたらくT細胞
199
κとλ
κ(カッパ)とλ(ラムダ)と名付けられた
81
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著者プロフィール
市原 真(Shin Ichihara)
JA北海道厚生連 札幌厚生病院病理診断科 主任部長
twitter:
@Dr_yandel
略 歴:
2003年 北海道大学医学部卒業,2007年3月 北海道大学大学院医学研究科 分子細胞病理学博士課程修了・医学博士
所属学会:
日本病理学会(病理専門医,病理専門医研修指導医,学術評議員・社会への情報発信委員会委員),日本臨床細胞学会(細胞診専門医),日本臨床検査医学会(臨床検査管理医),日本超音波医学会(キャリア支援・ダイバーシティ推進委員会WG),日本デジタルパソロジー研究会(広報委員長)
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