レジデントノートインタビューコーナー『あの先生に会いたい!』では,さまざまなフィールドでご活躍中の先生に,医師として歩んでこられた道のりや,現在,そして将来のこと,さらに私生活とのバランスの取り方などについて語っていただきます.また番外編では,本誌に収まりきらなかった内容をホームページ限定で紹介していきます.
高田先生:現場だけではなくて,文献も自分で積極的に読んで学んでいくという,バランスある研修も必要ですよね.
今先生:文献に関しては,例えば,福井県立病院の林寛之先生のように左から右まで全部読むような人は,まあ珍しいので,やはり私たちは,その瞬間,瞬間に,「おっ!」と思うのを立ち読みですね.机に座った瞬間に意識レベルが悪くなるので,立ち読みですよね.立ち読みして,例えば,5分しかないんだという感じのときに,ササッと読んで「なんか全然わからないけれども,とりあえず絵だけは印象に残っているな」といった,やはりそういうことが,恐らく記憶に残るのではないかと思います.つまり,今要求されている状況に関して,今読んでいる文献が, 30分後に患者さんのために役に立つ,もしくは危機的状況を救う,あるいは自分の同僚の危機的状況に進言する,そういうときに読んだものというのは恐らく記憶に残るのではないかと思います.正しい勉強の方法ではないかもしれませんが,私は最低限のもので最大の効果ということをいつも狙っている性格ですので,こう考えています.
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