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このコーナーでは,本誌コーナー「ただいま後期研修中!」の一部をお読みいただけます.内容は掲載時のものです.

フィードバックが決め手
甲府共立病院 シニアレジデント  新村剛透

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1.地域を診る循環器内科医を目指して

研修風景

↑大畑和義院長(写真左)の指導のもと,PCIの術者として治療を行っている様子.

初期研修を始めたばかりの頃,私は将来の進路をはっきり決められていませんでした.当院は300床弱の総合病院ですが,甲府市周辺では最も多くの救急車を受け入れ(2007年度2,827台),また,患者さんが抱える生活背景に対してもコメディカルと協力しながら積極的に介入し,地域に密着した医療を行っています.

そんな当院での初期研修を通して興味をもったのが,循環器内科でした.特に夜間や休日など,虚血性心疾患が疑われる患者さんが来たときにはすぐに駆けつけ,適切な診断や緊急カテーテル治療を行ってくれる.そんな頼りがいのある循環器内科医に憧れ,現在はシニアレジデントとして初期研修医の相談に乗りながら,大畑和義院長のもと循環器内科の後期研修を行っています.患者さんの生活背景を考え,疾病予防の教育をしながら,地域に根ざした循環器医療ができればと考えています.

2.甲府共立病院後期研修プログラムの特徴

当院の後期研修プログラムの特徴は,フィードバックの細やかさです.後期研修委員会が月に1度開かれ,院内全科の後期研修医が自己評価や今困っていることを出し合い,指導医や研修委員の先生がそれに対する評価をしてくれます.初期研修ではそういったフィードバックを行っている病院も多いと思いますが,後期研修でそこまでしている病院は少ないのではないでしょうか.また,後期研修医自身も自分たちの研修をより良くしていこうという気概をもって委員会に臨んでいます.

研修プログラムについては,後期研修医の希望にそってアレンジされたプログラムが組まれます.また,家庭医療学会認定の後期研修プログラムも取得しており,私のように専門特化した研修だけでなく,家庭医療・地域医療を学びたい研修医にとっても環境がそろっています.

3.初期研修医のみなさんへ

後期研修は初期研修と異なり,自分の専門を見据えた選択をすることになると思います.私にとって,循環器内科として自分が術者として多くのカテーテル治療に携わることができることも研修の魅力の1つでした.しかし,それ以上に研修に対する評価が細やかなこと,自分たちで良い研修にして行こうという雰囲気があることが決め手でした.「プログラムに乗っかる」研修を物足りないと思う方はぜひ一度当院に見学に来てみてください.

2009年1月号掲載

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執筆者プロフィール

新村剛透(Takayuki Shinmura)
  • 2005年3月 山梨医科大学(現山梨大学)医学部卒業
  • 2005年4月より甲府共立病院にて初期研修
  • 2007年4月より甲府共立病院内科後期研修
  • 2008年5月より甲府共立病院シニアレジデント 同時に循環器内科専攻
  • 虚血性心疾患治療を中心とした循環器専門医を目指してがんばっています.

*無断での転載を禁止します

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