EZO-GIMER(エゾジャイマー)とは,北海道を意味する蝦夷(エゾ)と,GIM(General Internal Medicine=総合診療)に,ER(救急外来)を組み合わせた筆者の造語です.
東京や大阪などでは総合診療や救急のセミナーを受講するチャンスが多くありますが,道内では少ないのが実状です.とりわけ医師は時間の制約があり道外に出かけていく余裕がありません.そこで,北海道で総合診療と救急の教育機会を提供し,北海道全体の医療のレベルアップを図ることを狙いに,筆者が発起人となり本セミナーを立ち上げました.
EZO-GIMERのキーワードは“郷土愛”.道内の医療機関で精力的に総合診療や救急医療に取り組んでいる医師(EZO-Doctor)を中心に講師として招いています.座学だけでなくワークショップや実技を取り入れているので,みんなで楽しく学べます.アウトカムはあくまでベッドサイドを意識しており,明日から使える知識をその日のうちに身につけてしまうことを目標にしています.
過去のセミナーでは,第1回に「痛み」,第2回は「身体診察と検査」と,現場医師が知りたいが苦手なテーマを選んでいます.今夏の第3回は「高齢者診療」をテーマに8月29日(土)の開催を予定しています.今回はゲスト講師として,ERで高齢者医療といえばこの方! 岩田充永先生(藤田保健衛生大学 救急総合内科),GIMからは最新の日米の高齢者医療を知るこの方! 関口健二先生(信州大学医学部附属病院 総合診療科)を招聘します.
過去の参加者からは「Generalに診れるようになりたいと思った(医学部6年生)」「当院の弱いところを補う知恵をもらった(後期研修医)」「実際に診察室でどうしたらよいかわかった(初期研修医)」と好評をいただいています.
下記informationのHPから申し込み,過去の開催内容などを確認できますので,ぜひご覧ください.
増井伸高