大阪大学「地域に生き世界に伸びる総合診療医養成事業(文部科学省 未来医療研究人材養成拠点形成事業:H25)」の一環として発足した医学生主体の総合診療勉強会です.日本の医学生は5年生頃から病院実習ということが多いですが,実際に医学生が鑑別診断を考えたり,治療計画を立てたりするといった主体的に考える機会は限られていることがしばしばあります.
そうした現状に変化をもたらし,「医療」への熱い志を伸ばしていただくために,現場の第一線でご活躍されているスーパードクターを全国からお呼びして,普段出会わない,ましてや一緒に勉強する機会なんてなかったはずの全国の医師・医学生が一緒に学ぶ場として「大阪どまんなか」を開催いたしました.
2014年9月に第1回を開催し,その後は順調に続き,2017年6月24日についに第10回を迎えます.ほとんどの会では1日で2時間ほどの講演が4つあり,内容としては総合診療に関連した講義,ケースカンファレンス,グループワーク,身体診察の実技など,講師の先生それぞれで多種多様です.
「大阪どまんなか」で参加者の皆さまが目標や憧れを見つけたり,仲のよいご友人をつくったりすることにとどまらず,例えば医学生の方であれば医師になったときにそのときの気持ちを忘れず,それぞれの方法で日本の医療の向上に邁進する,ひいては社会貢献につながっていけたらと切に願います.
参加の対象者は医師・医学生となっています.参加者は主に医学部5,6年生ですが,卒後10年目以上の先生にもご参加いただいています.皆さまとても熱い気持ちで,けれど楽しく医療を学ぼうとこの会に集結しております.ぜひ,これから現場に出ていく後輩たちの様子をご覧にお越しください.
清田敦子