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経鼻免疫は肺組織常在性IgA抗体産生細胞を誘導し,異なるインフルエンザウイルス株に対する防御効果を示す

Intranasal priming induces mucosal antiviral IgA-producing lung-resident B cells which confers protection to heterologous virus infection
Oh JE, Song E, Moriyama M, et al:Sci Immunol, 6:eabj5129, 2021
森山美優,岩崎明子
Miyu Moriyama /Akiko Iwasaki:Department of Immunobiology, Yale University School of Medicine1)/Department of Molecular, Cellular and Developmental Biology, Yale University2)/Howard Hughes Medical Institute3)(イェール大学医学部免疫生物学部門1)/イェール大学分子細胞・発生生物学部門2)/ハワードヒューズ医学研究所3)
10.18958/7013-00003-0000129-00

呼吸器粘膜上の分泌型IgA抗体がインフルエンザウイルスに対して優れた感染防御能をもつことが知られていたが,その産生機構の知見は限られていた.今回,シングルセル遺伝子発現解析や免疫学的手法を用いて,経鼻局所の免疫によって誘導されるIgA産生細胞の詳細を明らかにし,IgA産生細胞の異なるインフルエンザウイルス株に対する交差防御効果を示した.

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