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変形性膝関節症軟骨におけるメカニカルストレス研究:運動の強度依存的な軟骨保護・破壊作用とその分子メカニズム探求の挑戦

Mechanical stress research for knee osteoarthritic cartilage:Dose-dependent chondroprotective effect of exercise and molecular mechanism
飯島弘貴
Hirotaka Iijima:Department of System Design Engineering, Faculty of Science and Technology, Keio University1)/Japan Society for the Promotion of Science2)/Department of Physical Therapy, Human Health Sciences, Graduate School of Medicine, Kyoto University3)〔慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科1)/日本学術振興会特別研究員(PD)2)/京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻理学療法学講座3)
10.18958/6355-00001-0001276-00

変形性膝関節症の病態解明や新規治療法開発をめざすうえで,メカニカルストレスと関節軟骨変性の関係性が非線形でU-shape状であることを認識する必要がある.すなわち,適度なメカニカルストレスは軟骨保護に,過度なメカニカルストレスは軟骨破壊に作用する.しかし,その分子メカニズムは不明であり,さらにこのような強度依存的な関係がヒトでもみられるのか不明である.基礎-臨床間の橋渡しを意識した,前述の課題を解決するメカニカルストレス研究が求められている.

変形性膝関節症,関節軟骨,メカニカルストレス,U-shape,基礎-臨床知識ギャップ

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