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運動と糖脂質代謝

Exercise and glucose and lipid metabolisms
庄嶋伸浩,山内敏正
Nobuhiro Shojima/Toshimasa Yamauchi:Department of Diabetes and Metabolic Diseases, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo(東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科)
10.18958/6355-00001-0001281-00

運動をくり返し続けることで,骨格筋において,糖質や脂質の酸化能が高まり,多様なエネルギー源を,供給や需要に応じて柔軟に活用できるようになる.強度の高い運動において,脂肪酸の酸化だけではエネルギーの産生が不十分となり,グルコースの酸化が骨格筋のエネルギー源となる.強度の低い運動において,脂肪酸の酸化とグルコースの酸化がエネルギー源となる.運動は,全身と骨格筋のインスリン抵抗性を改善し,ミトコンドリアの機能を包括的に改善する.運動において,糖脂質代謝は骨格筋の運動持久力を高める分子機構と密接に関連している.

運動,糖脂質代謝,ATP,ミトコンドリア,運動持久力

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