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腸内細菌による粘液層への定着は動物進化上の新しい特徴である

Chitin-based barrier immunity and its loss predated mucus-colonization by indigenous gut microbiota
Nakashima K, et al:Nat Commun, 9:3402, 2018
中島啓介,菊池さくら
Keisuke Nakashima /Sakura Kikuchi:Marine Genomics Unit, Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University(沖縄科学技術大学院大学マリンゲノミックスユニット)
10.18958/6283-00003-0001347-00

哺乳類の腸内細菌(gut microbiota)は腸表面の粘液層(mucus layer)に固有のニッチを形成し,宿主の健康状態に大きく影響する.今回,われわれは腸内細菌による粘液層への定着(colonization)が進化的に新しい特徴であり,多くの動物にとって祖先的かつ現存するしくみであるキチンナノファイバーを骨格としたバリア免疫機構を失うことと引換えに成立したことを明らかにした.

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