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ヒト胚モデル研究を実施する際に確認しておきたいこと―規制の現状と課題

What you need to know when conducting human embryo model research -Current regulations and challenges
藤田みさお
Misao Fujita:Uehiro Research Division for iPS Cell Ethics, Center for iPS Cell Research and Application(CiRA),Kyoto University1)/Institute for the Advanced Study of Human Biology(WPI-ASHBi),KUIAS, Kyoto University2)(京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門1)/京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点2)
10.18958/7495-00001-0001441-00

ヒト胚モデルを着床前後相当まで長期に培養する研究報告が相次いでいる.ヒト胚の代替手段として期待を集めるヒト胚モデルが,将来「本物」に近づく可能性を見越しつつ,国内外では研究の発展を妨げず,かつ濫用を防ぐための規制議論が急がれている.そこで本稿では,①ヒト胚モデル研究に関する規制の動向を確認したうえで,日本において②ヒト統合胚モデルは法規制上ヒト胚か,③どのような倫理指針が適用されるか,④ヒト統合胚モデルを長期培養してよいか,を検討して整理する.

ヒト胚モデル,統合胚モデル,非統合胚モデル,14日ルール,倫理指針

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