スマホで読める実験医学
550円

変温動物において進化した胚中心様構造

Cold-blooded vertebrates evolved organized germinal center–like structures
Shibasaki Y, et al:Sci Immunol, 8:eadf1627, 2023
柴﨑康宏,瀧澤文雄
Yasuhiro Shibasaki1)/Fumio Takizawa2):Department of Marine Science, College of Bioresource Sciences, Nihon University1)/Department of Advanced Aquaculture Science, Faculty of Marine Science and Technology, Fukui Prefectural University2)(日本大学生物資源科学部海洋生物学科1)/福井県立大学海洋生物資源学部先端増養殖科学科2)
10.18958/7495-00003-0001446-00

胚中心は,免疫刺激に応答して二次リンパ組織に形成される構造であり,B細胞から形質細胞や記憶B細胞への分化に重要である.胚中心は恒温動物が進化の過程で獲得したものと考えられてきた.われわれは真骨魚類であるニジマスの脾臓において,免疫刺激後に胚中心機能をもつ構造が形成されることを見出した.

この記事は有料記事です

(残り約5,500文字)

  • 【スマホで読める実験医学】変温動物において進化した胚中心様構造
    550円

関連書籍

実験医学 2024年6月号

胚モデルから解き明かすヒト初期発生

多能性幹細胞と非ヒト霊長類を用いて“形づくりのブラックボックス”に挑む

  • 髙島康弘/企画
  • 定価:2,530円(本体2,300円+税)