スマホで読める実験医学
550円

クライオ電顕でリボソームの構造と動きを解き明かす

Revealing the structure and motion of ribosomes using cryo-electron microscopy
横山武司
Takeshi Yokoyama:RIKEN Center for Biosystems Dynamics Research(BDR)(理化学研究所生命機能科学研究センター)
10.18958/5607-00001-0001522-00

歴史的に,タンパク質合成工場であるリボソームの「かたち」は,透過型電子顕微鏡を用いた観察によってもたらされた.その後,クライオ電子顕微鏡法の開発と,画像分類技術を駆使した単粒子解析法の発展に伴って,リボソームが構造を変化させながら機能する際の,「動き」を解析できるようになった.本稿では,リボソームの電子顕微鏡による構造解析の歴史と近年の進展,構造解析の実際を紹介する.

リボソーム,翻訳,単粒子解析,クライオ電子顕微鏡,超分子複合体

この記事は有料記事です

(残り約4,800文字)

  • 【スマホで読める実験医学】クライオ電顕でリボソームの構造と動きを解き明かす
    550円