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DNA複製フォークの速度は細胞の運命決定に寄与し,その低下によりリプログラミングを促進する

DNA replication fork speed underlies cell fate changes and promotes reprogramming
Nakatani T, et al:Nat Genet, 54:318-327, 2022
中谷庸寿,Maria-Elena Torres-Padilla
Tsunetoshi Nakatani1)/Maria-Elena Torres-Padilla1)2):Institute of Epigenetics and Stem Cells(IES),Helmholtz Zentrum München1)/Faculty of Biology, Ludwig-Maximilians Universität2)(ヘルムホルツセンターミュンヘンエピジェネティクス幹細胞研究所1)/ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン生物学部2)
10.18958/7131-00003-0000268-00

DNA複製は,細胞が分裂してその遺伝情報やエピジェネティクスを娘細胞へと伝えるために必須の現象である.本研究では,マウスの生涯の間で唯一全能性をもつとされる着床前初期胚での特徴的なDNA複製様式を明らかにした.また,その特徴を培養条件下で再現することにより,細胞を効率よくリプログラミングする方法を見出した.

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