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ウイルスがホスト細胞のヘテロクロマチンを活性化し発がんさせる

Cross-species chromatin interactions drive transcriptional rewiring in Epstein–Barr virus–positive gastric adenocarcinoma
Okabe A, et al:Nat Genet, 52:919-930, 2020
岡部篤史,金田篤志
Atsushi Okabe/Atsushi Kaneda:Department of Molecular Oncology, Graduate School Medicine, Chiba University(千葉大学大学院医学研究院分子腫瘍学)
10.18958/6731-00003-0000667-00

成人ほぼ全員のリンパ球に潜伏感染するEpstein-Barrウイルス(EBV)が,胃上皮細胞に感染するとウイルス-ホスト間の直接的なクロマチン相互作用によって,ホスト細胞のヘテロクロマチン構造を破壊し,エンハンサーを異常活性化することで発がんさせる全く新たなエピジェネティックがん化機構を発見し報告した.

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