2019年1月号に引き続き,今月も海外留学情報をお届けしたい.今回われわれは,第41回日本分子生物学会年会にて,7名の海外若手研究者招聘企画採択者の皆様より,留学に関する生の声を聞くことができた.
そもそも,なぜ自分が留学しているのだろうか.この疑問について,それぞれの立場から多様な意見が出された.阿部洋典さん(米国Cincinnati Children’s Hospital Medical Center)は,「研究分野を変えたい」という意識があり,それに伴い海外留学という選択肢が生まれたそうだ.また田渕理史さん(米国Johns Hopkins University School of Medicine)は,己の直感を信じ,勢いで飛び込んだという.「人生は一度きり.海外で生活することは貴重な経験」と米国University of California, San Franciscoに留学中の廣瀬健太朗さんは語った.齋藤諒さんは,自身がスイスFriedrich Miescher Instituteの博士課程の学生である点に触れ,日本国外で学位をとる選択肢を提示してくれた.
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