● 喘息・COPD診療におけるレジデントの役割 喘息やCOPDの患者さんの急性期の対応に習熟することは当然必要なことですが,患者さんのQOLを考えると,初療の段階でいかに適正な長期管理につなげるかがとても重要です.その後の長期管理・自己管理がうまくいけば再度,救急を受診することも少なくなり,患者さんのQOL低下を防ぎ,医療資源の無駄を省くことにもつながります.以前にわれわれが調べたCOPDの調査でも適正に診断されるまでに数回も急性増悪で救急や市中クリニックを受診し,適正な診断と長期管理に結びつかないままにその場しのぎの対応だけに終わってしまうケースの方がはるかに多いという結果でした. 初療にかかわることの多いレジデントが,その場の対応だけでなく患者さんにその後の医療介入の機会を与えられるかどうかで,実はその方の予後を大きく左右するということもありうるわけです.●レジデントの疑問・質問 今回の特集では,レジデントから寄せられた喘息・COPDに関する質問にわかりやすく答えてもらえるように,臨床現場の第一線で活躍しながらレジデント教育にも携わる先生方に執筆をお願いしました.目の前にいる患者さんの病状を適切に判断し,それに対処することは当然のことですが,その背景にある病態,将来的な予後を改善するための方策にまで目の届く「良医は未病になおす」という姿勢を体得した医師に成長されるきっかけになれば幸いです.
喘息やCOPDの患者さんの急性期の対応に習熟することは当然必要なことですが,患者さんのQOLを考えると,初療の段階でいかに適正な長期管理につなげるかがとても重要です.その後の長期管理・自己管理がうまくいけば再度,救急を受診することも少なくなり,患者さんのQOL低下を防ぎ,医療資源の無駄を省くことにもつながります.以前にわれわれが調べたCOPDの調査でも適正に診断されるまでに数回も急性増悪で救急や市中クリニックを受診し,適正な診断と長期管理に結びつかないままにその場しのぎの対応だけに終わってしまうケースの方がはるかに多いという結果でした.
初療にかかわることの多いレジデントが,その場の対応だけでなく患者さんにその後の医療介入の機会を与えられるかどうかで,実はその方の予後を大きく左右するということもありうるわけです.
今回の特集では,レジデントから寄せられた喘息・COPDに関する質問にわかりやすく答えてもらえるように,臨床現場の第一線で活躍しながらレジデント教育にも携わる先生方に執筆をお願いしました.目の前にいる患者さんの病状を適切に判断し,それに対処することは当然のことですが,その背景にある病態,将来的な予後を改善するための方策にまで目の届く「良医は未病になおす」という姿勢を体得した医師に成長されるきっかけになれば幸いです.
鑑別のポイント,救急での重症度判定や入院適応,増悪への対応,患者さんの状態にあわせた薬の使い方や酸素投与の考え方,さらに長期管理の際の患者教育など,現場で実際によくぶつかる疑問にお答えします!
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