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テロメア損傷はSirtuin遺伝子群を抑制し肝線維化を促進する

Telomere dysfunction induces Sirtuin repression that drives telomere-dependent disease
Amano H, et al:Cell Metab, 29:1274-1290, 2019
天野恭志
Hisayuki Amano:Department of Biochemistry, Kindai University, Faculty of Medicine(近畿大学医学部生化学教室)
10.18958/6455-00003-0001187-00

テロメアが損傷を受けると,組織の機能低下や線維化が促進される.われわれは,テロメアの障害がSirtuinの発現と機能を抑制することを明らかにした.そして,ニコチンアミドモノヌクレオチドによりNAD量を上昇させると,テロメアの安定性やDNA損傷応答の抑制,ミトコンドリア機能の改善などのSirtuin依存的な分子機構によって肝線維化が抑制されることを見出した.

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