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生体内で神経活動を可視化する4色の高感度蛍光Ca2+センサーXCaMPの開発

Rational engineering of XCaMPs, a multicolor GECI suite for in vivo imaging of complex brain circuit dynamics
Inoue M, et al:Cell, 177:1346-1360, 2019
井上昌俊,尾藤晴彦
Masatoshi Inoue1)2)/Haruhiko Bito1):Department of Neurochemistry, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo1)/Department of Bioengineering, Stanford University School of Medicine2)(東京大学大学院医学系研究科神経生化学分野1)/スタンフォード大学医学部バイオエンジニアリング専攻2)
10.18958/6455-00003-0001188-00

超高速の4色Ca2+センサーXCaMPを開発し,従来の蛍光変化キネティクスおよび蛍光の色域の限界を打破し,世界初の高時間分解能計測に成功した.これを用い,電気生理学的技術や従来のCa2+センサーでは困難な,3つ以上の複数細胞種での神経活動同時計測を実現した.本技術は,蛍光カルシウム(Ca2+)センサーを用いた神経活動計測に革新をもたらすことが期待される.

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