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GTP代謝リプログラミングによる核小体活性化とがん化メカニズム―がん100年の謎:核小体異形成とGTP代謝のクロスロード

IMP dehydrogenase-2 drives aberrant nucleolar activity and promotes tumorigenesis in glioblastoma
Kofuji S, et al:Nat Cell Biol, 21:1003-1014, 2019
小藤智史,佐々木敦朗
Satoshi Kofuji1)/Atsuo T. Sasaki2)3):Graduate School of Biomedical and Health Sciences, Hiroshima University1)/University of Cincinnati College of Medicine, USA2)/Institute for Advanced Biosciences, Keio University3)〔広島大学大学院医系科学研究科(薬)1)/米国シンシナティ大学医学部2)/慶應義塾大学先端生命科学研究所3)
10.18958/6445-00003-0001204-00

リボソーム合成を司る核小体.その肥大は悪性腫瘍の特徴として100年以上前から知られる.がんの異常な同化能力の象徴であり,いまも病理解析の指標となっている.今回,われわれは4カ国20を超えるチームからなる国際研究で,悪性脳腫瘍がGTP代謝をハイジャックし,核小体の肥大化そして腫瘍形成を促進することを見出した.

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