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多発性硬化症において,血中のエクソソームが制御性T細胞の分化を抑制する

Circulating exosomes suppress the induction of regulatory T cells in multiple sclerosis
Kimura K, et al:Nat Commun, 9:17, 2018
木村公俊,北條浩彦,山村 隆
Kimitoshi Kimura1)2)/Hirohiko Hohjoh3)/Takashi Yamamura1)4):Department of Immunology, National Institute of Neuroscience, National Center of Neurology and Psychiatry(NCNP)1)/ Department of Neurology, Kyoto University Graduate School of Medicine 2)/Department of Molecular Pharmacology, National Institute of Neuroscience, NCNP3)/Multiple Sclerosis Center, National Center Hospital, NCNP4)(国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部1)/京都大学大学院医学研究科臨床神経学2)/国立精神・神経医療研究センター神経研究所神経薬理研究部3)/国立精神・神経医療研究センター病院多発性硬化症センター4)
10.18958/5605-00003-0001542-00

多発性硬化症(MS)では,制御性T(Treg)細胞の減少が病態に関与すると考えられていたが,減少の背景にある機序は不明であった.今回,われわれは,MS患者の血漿中のエクソソームが,内在let-7iを介して,ナイーブCD4T細胞からTreg細胞への分化を抑制することを明らかにした.

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