スマホで読める実験医学
550円

2種類の腸内細菌が相乗的に中枢神経系炎症を促進する

Gut microorganisms act together to exacerbate inflammation in spinal cords
Miyauchi E, et al:Nature, 585:102-106, 2020
宮内栄治,大野博司
Eiji Miyauchi1)/Hiroshi Ohno1)2):RIKEN Center for Integrative Medical Sciences1)/Kanagawa Institute of Industrial Science and Technology2)(理化学研究所生命医科学研究センター粘膜システム研究チーム1)/地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所2)
10.18958/6739-00003-0000686-00

多発性硬化症は中枢神経系の自己免疫疾患であり,ある種の腸内細菌がその発症や病態悪化に関与すると考えられてきたが,その詳細は不明であった.われわれは本研究で,作用の異なる2つの腸内細菌が相乗的に中枢神経系の炎症を促進することを明らかにした.

この記事は有料記事です

(残り約4,300文字)

  • 【スマホで読める実験医学】2種類の腸内細菌が相乗的に中枢神経系炎症を促進する
    550円

関連書籍

実験医学 2021年2月号

治療の概念が変わる かゆみのサイエンス

その理解から皮膚炎の悪循環を断ち切れ

  • 入江浩之,椛島健治/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)