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Q23. バックグラウンドが濃すぎます!
- A.ブロッキング液の組成や濃度を確認し,必要に応じて変更しよう
- バックグラウンドが濃い場合は,ブロッキング剤が不適当な場合が多い.バックが高いのはブロッキングが弱すぎる可能性がある.ブロッキング剤の濃度を2倍程度まで上げてみる.またはブロッキング剤の種類を変えてみる.一般に汎用されるBSAよりはスキムミルクの方がブロッキング力が強い(Q19参照).
- A.ブロッキング剤の中に二次抗体が反応する成分を含まれる可能性があるので,ブロッキング剤を変更してみよう
- ビオチン−アビジン系の場合,特にスキムミルクなどのビオチンを含む可能性のあるブロッキング剤を用いると,バックグラウンドが濃くなる.このような場合は,天然素材由来のブロッキング剤から,化学合成ブロッキング剤(ナカライテスク社のブロッキングワン-Pなど)に変更すると改善される場合が多い(Q31参照).
- A.二次抗体を薄めてみよう
- 二次抗体が濃い場合もバックグラウンドが高くなる.
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プロフィール
- 森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
- 京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
- <著作>
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