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tRNAの糖付加修飾はタンパク質合成速度を調節し,動物の正常な発育に必要である

Glycosylated queuosines in tRNAs optimize translational rate and post-embryonic growth
Zhao X, et al:Cell, 186:5517-5535.e24, 2023
鈴木健夫,石黒健介,鈴木 勉
Takeo Suzuki1)2)/Kensuke Ishiguro1)/Tsutomu Suzuki1):Department of Chemistry and Biotechnology, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo1)/Department of Medical Biochemistry, Graduate School of Medicine, University of the Ryukyus2)(東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻1)/琉球大学大学院医学研究科2)
10.18958/7485-00003-0001421-00

tRNAのアンチコドン部位の修飾はコドンの精確な解読に必須であり,この部位の修飾欠損は疾患の原因となる.われわれは哺乳動物tRNAに糖付加修飾を施す2つの糖転移酵素を同定した.糖付加修飾にはコドンの解読速度を抑制する効果があり,その構造生物学的基盤を解明した.さらに糖付加修飾の欠失は細胞のプロテオスタシスを乱し,動物の成育遅延につながることが明らかになった.

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