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真核生物の起源アーキア:培養と新しい真核生物誕生モデルの提案

An archaeon closest to eukaryote ancestor: isolation and a new theory for eukaryogenesis
Imachi H & Nobu MK , et al:Nature, 577:519-525, 2020
井町寛之,延 優
Hiroyuki Imachi1)/Masaru K. Nobu2)1):Institute for Extra-cutting-edge Science and Technology Avant-garde Research(X-star),Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology(JAMSTEC)1)/Bioproduction Research Institute, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology(AIST)2)(海洋研究開発機構超先鋭研究開発部門1)/産業技術総合研究所生物プロセス研究部門2)
10.18958/6587-00003-0000934-00

真核生物誕生の鍵を握るとされているアーキア(古細菌)の培養に世界ではじめて成功した.このアーキアは他の微生物と共生しながら増殖すること,細胞の外に触手のような長い突起をつくること,真核生物に特有とされてきた遺伝子(アクチンやユビキチン等)を多くもつこと等が明らかになった.さらに,真核生物の誕生についての新しい仮説(E3モデル)を提案した.

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